各国指数のトレンド

2009年07月05日

6月19日にアジア債券のETFが上場したとのこと。
しかし、またマイナーな商品を。
個人的には、早くNASDAQやH株指数や日本国債に連動するETFを上場させてほしい。上場ETFは信用取引が使えるので、これがあるとないでは大違いだと思う。

指数は、ダウとユーロトップ100が40日安値に接近している。それに比べると日経は強い。
新興国が強いのはわかるが、日経が強いのはよくわからない。景気循環株という位置づけだろうか ?
長期金利は高値から落ちており、過度の楽観は後退している感じ。

全体としては、トレンド転換を判断するにはまだまだ早いと思う。

トレンド

○はブレイクアウト中、×はブレイクダウン中。


(日本市場で買える海外系ETF)

1309 上海株式指数・上証50連動型上場投資信託
1323 南アフリカ株式指数上場投信
1324 ロシア株式指数上場投信
1325 ブラジル株式指数上場投信
1328 金価格連動型上場投資信託
1337 S&P GSCI商品指数
1340 インド通貨連動型上場投信
1341 ブラジル通貨連動型上場投信
1342 ロシア通貨連動型上場投信
1343 東証REIT指数連動型上場投信
1349 汎アジア債券インデックス・ファンド

※出来高の少ない東証の中国・金ETFと取り扱いの少ない韓国ETFは省略。

株価の評価

2009年07月05日

「ウォール街アナリスト物語」という本の中に出てきた会話がおもしろかったのでメモ。


「ところでボブ、どうやって株の価値を推定するんだ ?」

「ついに来たね。株式市場について『赤ちゃんはどこから生まれるの ?』的な話をする時が来たのか」

「俺に理解できるかい ?」

「利益について話をしたことがあったろう。株の価値は将来生み出される利益の合計にすぎないんだ」

「それだけ ?」

「まあ、実際はもう少し複雑だ。来年の稼ぎの価値は今年の稼ぎの価値よりも低いんだ。わかるだろう、インフレとか何やらで価値は等しくならないのさ。だから足し合わせる前に割引をしないといけない」

「なるほど。じゃあその将来の稼ぎはどうやって割り引くんだ」

「割引率を使うのさ」

「いいね。ということは何か数式があるはずだ。こういうのは好きだ。数学は得意だ。割引率っているのは何だ」

「状況によるね」

「へえ、状況って ?」

「将来のインフレーション、金利、そしてリスク」

「じゃあ、ウォールストリート・ジャーナルにその数字が出ているんじゃないの ?」と私は聞いた。

「そこまで単純じゃないよ」

「じゃあ、どういう数字なんだ ?」

「誰も知らないの。だから株式市場は実にミステリアスなんだ。誰も会社の将来の利益なんてわからない。しかも確固たる割引率なんてものもない。みんな独自の数字を作り上げているのさ。と言うことで、どうやって株の価値を評価するかという質問に対する答えはなし」

「なし ?」

「なし。正しさなんて五十歩百歩。それだからみんなファンダメンタルにこだわるんだ。株式市場に効いて来るのは、会社がこれから稼ぐ利益の可能性だけ。それこそ投資家が知りたがっていることだ。たいていは今年と来年の利益ぐらいしか考慮されないけどね。それがマーケットが考えに入れている期間だ。一年半か二年だね。この数字だけが利益の合計に影響を与える」

「『たいていは』って ?」

「不況期じゃ、四半期より先は見てないよ。ひょっとしたら一カ月より先も見てないかもしれない。それより先の予測なんで誰も信じないんだ。株の価値は会社がどれだけのキャッシュを持っているかによって決まっちゃう。どれだけキャッシュを作り出せるだろうか、なんてことよりもね。冗談じゃないよ。一方でもっと長い期間が考えられる時もある」

「どういうこと ?」私は聞いた。私はわかり始めていた。少しずつだけど。

「長い期間とは、株を評価するのに会社の儲けについてこれから先五年間を考えることだ」

「その期間はどうやって決まるの ?」

「誰もわからないよ。ただ感覚で探るのさ。P/Eレシオでわかることもあるよ」

「え ? 何レシオ ?」

「P/Eレシオ、つまり株価収益率だよ。株の現在価格を会社の利益で割り算すると、それがP/Eレシオだ。数値が高ければ期間が長いってことになるけど、いつでも当てはまるわけじゃない」とボブが言う。

「やっかいな仕事だなぁ」

「ああ、ひどいもんさ」

伊藤園の優先株

2009年07月02日

伊藤園の優先株式という記事を読んで、優先株が上場していることを初めて知った。

株価を見ると、普通株1424円と優先株845円とかなり差がある。
avexfreakさんの日記のとおり「簡単に言うと、議決権がない代わりに配当が125%払われる株式です。」とすると、現在のの価格差はちょっと大きすぎるのではないかな ? と感じる。

ので、アメリカではどうなんだろうと思って検索してみたら Voting Versus Non-Voting Stock: Is There a Difference in Value? というページが見つかった。

この記事では議決権のある株式とない株式の価格を比較した研究を4つ紹介しており、議決権のプレミアムをそれぞれ5.44%、1.3%、4.6%と6.37% (2つの期間)、5.44%以下、と見積もっている (研究ごとに条件が全く違うので詳細はリンク先参照。最後の研究がいちばん大規模っぽい)。

いずれにせよ議決権そのものはそれほど大きなプレミアムにはならないということだろう。
伊藤園の場合は配当の条件がかなり良いので、優先株が大きくディスカウントされる理由はないと思う。

ただ、問題は伊藤園の業績。
BSは健全で財務的にはまったく問題ないのだが、2期連続で減益が続き、経常利益はピークの半分以下になっている。
EPSを上回る配当を支払っている状況なので、業績が回復しないことには配当利回りが高いと単純に喜べない。

現物ショートの優先株ロングという手もあるが、スプレッドがどんどん開いていく状態なのでちょっと怖い・・・。

マンションデベロッパー

2009年07月02日

少々遅いが決算も出たので監視しているマンデベを。

マンデベ

かなりはっきり明暗がわかれている。

フージャースや陽光都市開発は純資産の大半を飛ばして瀕死の状態。タカラレーベンは67%・大京は45%・日神不動産は36%純資産が減った。

一方、エスリード、ファースト住建設、FJネクストはダメージがほとんどない。ゴールドクレストは7%、プレサンスは16%増やした。

財務的にもほぼ同じようにわかれている。
フージャース、陽光都市開発、タカラレーベンは手元資金が厳しい。大京は短期借入が少ないのでまだ良いが、借入金総額でみると苦しい。
日神不動産は純資産を吹き飛ばしたものの、財務的には健全な部類に入ると思う。

バリエーションだが、今期PERや配当利回りで買えるのは業績を維持しているプレサンスのみだと思う。というかプレサンスはなんでこんなに業績がいいのだろう ? 投資用マンションがメインのようだが、同じ投資用マンションのFJネクストや陽光都市開発は調子がいいわけじゃないし・・・。

最高益を基準にしてPERをみると、高めに評価されているゴールドクレストと資産を飛ばしてしまったタカラレーベン・フージャース・陽光を除くと、だいたい3倍前後で評価されている。マンション市況が以前の水準に回復するなら割安かと思う。どれくらい戻るかはわからないが。

PBRだが、最近の不動産銘柄の暴騰でどの銘柄も0.5倍前後まで上がってしまった。PBRや配当利回りで単純に買えた時期はそろそろ終わりかなと。

この銘柄の中ではFJネクストが比較的評価が低い。PER・PBRともにやや割安。財務も悪くない。
規模が小さく (プレサンスと同規模)、あまり名前を聞かないのが原因だろうか。株価も他の銘柄ほど極端に動かない印象がある。

米国住宅関連の統計

2009年07月01日

米国住宅関連の統計。


・住宅着工件数




・新築住宅販売戸数



住宅着工件数・新築住宅販売戸数ともに下げ止まっているもののリバウンドが弱い。底値圏で推移している。
販売戸数をみると、2000年前後からやはりバブルに突入していたのだなぁと。


・ケースシラー指数

01

住宅価格はかなり下がった。
ただ、これが底かというとどうだろう。まだ下げる余地はあるように見えるが・・・。


・新築住宅販売価格

02

こちらはここ何カ月か下げ止まっており、5月は大きく反発した。


住宅関連の統計をみるかぎり、住宅価格の方はまだ下げるかもしれないが、住宅投資の方はほぼ底まで落ち込んだのではないかと思う。少なくとも崖から落ちるような下落はもうないだろうと。
ただ、リバウンドの弱さをみると個人消費と同じくV字回復は難しいのかなという気がする。