決算チェック続き

2018年02月16日

・1782 常磐建設

福島県が地盤の建設業社。

3Qまで+40%増収、+61%経常増益。3Q単体も+94%経常増益と好調です。4Qは-12%減収、-75%経常減益で予想を達成できます。

決算は好調ですが、繰越残高の前年比が2Qの+16%から-3%に減っているところがやや不安要素でしょうか。

予想PER6.3倍。経常利益ベース(税率30%)5.8倍。



・2196 エスクリ

ブライダルの会社。

3Qまで+6%増収、+77%経常増益。3Q単体は-6%の経常減益。経常利益の進捗率は100%を超えています。例年4Qは利益が出ていますが、新店準備費用が発生するそうです。

ブライダル事業は既存店も好調。受注件数は+2.1%で3Qにやや弱含み、受注残高は+5.4%です。

予想PER14倍。経常利益ベース(税率30%)だと9.2倍です。



・3175 エーピーカンパニー

居酒屋「塚田農場」。

3Qまで+1%増収、+47%経常増益。3Q単体は-1%増収、+9%経常増益。

四半期の経常利益は101百万円、95百万円、408百万円となっており、4Qは188百万円で予想数字を達成できます。

3Q単体の経常利益はピーク並みの数字で復調気配です。ただ、直近1月の月次の既存店売上高は悪かったです。

経常利益ベース(税率30%)の予想PERは10.5倍です。



・3299 ムゲンエステート

中古不動産、投資用不動産。

前期実績は+11%増収、+14%経常増益で売上高が1割少々下振れました。今期予想は+20%増収、+11%経常増益です。期末在庫は前年比-8%と減少しています。

予想PER6.1倍、経常利益ベース(税率30%)だと5.6倍です。最低クラスの数字で割安感はあります。



・3376 オンリー

紳士服販売。

1Qは-1%減収、-24%経常減益。2Qの経常利益154百万円が必要です(過去2年は70百万円、46百万円)。会社によると1Qはおおむね計画通りとのことです。

今期予想は+9%増収、+24%経常増益。予想PER8.8倍。



・3416 ピクスタ

国内大手のフォトストックサービス。

実績は+23%の増収、経常利益34百万円でした。今期予想は+16%増収、経常利益88百万円です。

予想PSRは1.4倍です。インターネット系の銘柄としてはかなり低いと思います。ただ、今期の売上成長率が2割を切っているのは残念です。



・3830 ギガプライズ

マンション向けインターネット接続会社。

3Qまで+59%増収、-11%経常減益。4Qは+35%増収、+71%経常増益で予想数字を達成できます。

セグメントは新規の不動産事業が赤字で、主力のHomeIT事業は4割以上の増収増益と好調です。

予想PER23倍。成長率を考えれば割高感は感じません。



・3981 ビーグリー

コミック販売サイトの「まんが王国」。

前期実績は+7.6%増収、+45%経常増益。今期予想は+14.5%増収、+12.4%経常増益です。

予想PER11.5倍。

パピレスの決算を見ても競争が激しそうな業界ですが、とりあえず無難な決算が出てきました。



・4925 ハーバー研究所

化粧品販売。

3Qまで+13%増収、+48%経常増益。3Q単体は+18%増収、+87%経常増益。4Qは-48%経常減益で予想数字を達成できます。

3Qが良かったのは前年の下半期がいまいちだったためです。

予想PER20倍。決算後に急騰してし待ったので割安感はありません。ただ、同業と比べると低めではあります。



・5941 中西製作所

業務用厨房機器大手。

3Qまで+8%増収、+34%経常増益。3Q単体は赤字(過去2年も同じ)ですが、赤字幅は大きかったです。4Qは-45%経常減益で予想を達成できます。

予想PER8.9倍。まあまあ低めです。

決算チェック

2018年02月12日

久しぶりに株価が大きく下がっています。ポートフォリオを見直す良い機会なので、持ち株や注目している会社の決算数字をチェックしてみます。


・1413 桧家ホールディングス

注文住宅の会社。不動産販売や断熱材も手掛けています。

前期実績は+13%増収、+2%経常増益で予想を少し下振れました。今期は+12%増収、+8%経常増益の予想。期末在庫は+19%の増加。

決算はやや微妙、予想PERも8.6倍とそこまで低くはありませんが配当利回りは3.7%あります。



・1821 三井住友建設

準大手ゼネコン。

3Qまで+16%の経常増益。今期予想は-9.5%の減益なので進捗は良さそうです。受注+18%増加、受注残+12%増加。

予想PERは5.7倍と割安な数字です。

四季報によると横浜マンションの杭不具合の特損は先送り懸念とのことです。



・2159 フルスピード

フリービット傘下のアドテクの会社。

中間決算は+2%増収、+31%経常増益。経常利益の進捗率は48%。

取引破綻先の影響で売上にマイナスありとのことです。

予想PER13.1倍、経常利益ベース(税率30%)だと11.6倍。インターネット系の会社としては低めです。



・2588 プレミアムウォーター

宅配水大手。

3Q決算は+39%増収、13億円の赤字。

費用先行のビジネスモデルです。5か年計画では売上が20%成長で、来期黒字、その後は10億円→20億円→40億円の営業利益という計画になっています。時価総額は210億円なので計画通りであれば3~4年くらいで割安感が出てきます。ただ、他の会社も見るとそこまで(10%近い)利益率が出るのかなとも思いますが。



・25935 伊藤園優先株

予想PER18.4倍、配当利回り2.2%。

発行済み株式の1.3%(10億円)の自社株買いを発表しています。取得期間は2月1日~3月30日です。昨年もほぼ同じ時期に1.03%の自社株買いをしています(ただし上限は取得せず)。普通株との差が開いているのでもっと果敢に自社株買いをして欲しいです。



・3036 アルコニックス

非鉄原料の商社。レアアース関連株です。

3Qまで+25.6%増収、+99.7%経常増益。経常利益を+51%上方修正。4Qは+7%の経常増益で予想を達成できます。

予想PERは11倍とまあまあの数字です。

レアアースの含まれる電子機能材料流通の占める比率は売上28%、セグメント利益26.7%です。前年の実績ではアルミ銅流通が売上の6割、金属加工がセグメント利益の5割近くを占めます。



・3186 ネクステージ

中古車販売。

今期予想は+13%増収、+12%経常増益。予想PERは28倍くらいです。

数字的には割高さを感じますが、高成長(2期連続で売上が4割伸びている)と業績上振れが織り込まれているのかなと思います。



・3228 三栄建設設計

戸建て住宅販売。

今期予想は+16%増収、+10%経常増益です。

1Qは+31増収、-47%経常減益でした。ただし、1Qの割合は低いです。2Qが+31%経常増益で予想を達成できます。在庫は+13%の増加。

決算補足資料では受注や契約状況は順調とのことです。予想PERは6.7倍と同業の中では低めです。



・3271 THEグローバル

マンション分譲。ホテルや戸建て。

中間決算は赤字。期首予想通りですが売上は-7.7%下振れています。

戸建事業の進捗が当初予定よりも遅れたそうですが、物件販売における契約進捗率は順調で予想に変更なしとのことです

在庫は+25%増加。今期は+28%増収、+82%経常増益という予想です。

予想PERは7倍とそこそこ低いです。



・3341 日本調剤

調剤薬局。後発医薬品製造や医療従事者派遣も手掛けています。

3Qまで+9%増収、+37%経常増益。4Qが-14%の経常減益で予想を達成できます。

予想PERは10.5倍で、クオール17.5倍、アインファーマシーズ26.8倍、総合メディカル23.1倍などと比べると低いです。

フィスコのレポートでは来期が薬調剤報酬改定と新工場稼働で踊り場を迎えるという話です。



・3454 ファーストブラザーズ

不動産投資運用会社。

実績は+28%増収、+16%経常減益。経常利益が期首予想を-17%下回って着地しています。

今期予想は+20%増収、+46%経常増益。予想PER7.3倍。



・3633 GMOペパボ

レンタルサーバーやEC支援。ハンドメイド事業に集中投資しています。

今期予想は+6%増収、+92%経常増益。予想PER34倍。

単純にハンドメイド事業の赤字を足し戻した実績PERは10倍少々になりそうです。

ホスティングとEC支援は成長率は低いものの安定的な伸びです。



・4113 田岡化学工業

住友化学系の化学メーカー。

3Qまで+10%増収、+54%経常減益。3Q単体も好調でした。4Qが-81%の経常減益で予想数字を達成できます。

予想PERは10倍くらいですが、前年並みの4Q業績を確保できれば6.5倍くらいになりそうです(ただし前年はかなり良かったです)。



・4208 宇部興産

大手総合化学メーカー。リチウムイオン電池用セパレーターも作っています。

3Qまで+15%増収、+73%経常増益。3Q単体も+13%増収、+25%経常増益と堅調でした。4Qが-45%の経常減益で予想数字を達成できます。

予想PERは12倍です。いちおうEV関連ですが割合は低いです。今期はナイロン・ラクタムチェーンと合成ゴムが強いです。



・4242 タカギセイコー

プラスチック製品や金型。4輪、2輪向けが主力。

3Qまで+20%増収、+35%経常増益。3Q単体も+28%増収、+31%経常増益と好調です。4Q単体が-17%減収、-65%経常減益で予想数字を達成できます。四半期の業績のブレが大きいです。

予想PER11倍。売上は伸びているので業績は好調だと思いますが、四半期のブレがあるので上方修正を見込むのはやや不安あるかもしれません。



・5351 品川リフラクトリーズ

鉄鋼業向け耐火物製造。

3Qまで-1%減収、+14%経常増益。3Q単体は-1%減益。4Qは-80%経常減益で予想数字を達成できます。

3Q単体の数字が良くなかったためか決算後に大きく売られました。

経常利益ベース(税率30%と昨年の少数株主利益)の予想PERは8倍くらいです。



・5707 東邦亜鉛

亜鉛・鉛の製錬大手。

3Qまで+27%増収、+51%経常増益。3Q時点で通期の経常利益を超えています。資源高とエンデバー鉱山の減産解除による増産によって資源部門が大幅増収増益になっています。

予想PER8.3倍。経常利益ベース(税率30%)だと10倍。四半期業績のブレが大きい会社ですが、4Qが3Q並みの業績であれば経常利益ベースのPERは6.4倍になります。

亜鉛や鉛価格は2月に少し落ちてますが、今年に入っても高値が続いています。



・5713 住友金属工業

非鉄金属と電子材料。銅の割合が大きいのですがニッケルやコバルトというEV関連の金属を扱っています。

3Qは+21%増収、大幅黒字転換。経常利益の進捗率は77%です。資源、製錬、材料がそろって好調、持分法投資損益も3Qに黒字化しています。

予想PER15倍。

銅やニッケル価格は依然として高値で推移しています。



・6089 ウィルグループ

人材派遣や業務請負の会社。

3Qまで+32%増収、+83%経常増益。3Q単体も+33%増収、+44%経常増益と好調です。4Qは-79%経常減益で予想数字を達成できます。

予想PERは31倍です。4Qを前年並みの利益で経常利益ベース(税率70%と昨年の少数株主利益)のPERを計算すると19.5倍くらいになります。来年も成長が続くなら割安感が出てきそうです。



6150 タケダ機械

鉄骨加工機の大手。建設・自動車関連業界が主顧客。

中間は+7%増収、+23%経常増益。予想よりも経常利益が2割上振れています。

予想PER7.3倍。



・6245 ヒラノテクシード

塗工・化工・各種熱処理機械。EV関連です。

3Qまで+52%増収、+71%経常増益。経常利益は+43%修正済みです。

3Q単体では前年比で横ばいですが四半期のブレが大きいです。四半期の経常利益は827百万円、718百万円、997百万円という推移で、4Qが458百万円で予想数字を達成できます。

受注残は3Qに大きく増加して前年比+71%です。

予想PER20倍。



・6246 テクノスマート

各種フィルム塗工乾燥機、化工機メーカー。EV関連。

3Qまで+65%増収、+88%経常増益。

四半期の経常利益は572百万円、511百万円、147百万円で3Q単体は-58%の経常減益でした。4Qが170百万円(前年比-55%)で予想数字を達成できます。

2Qで落ち込んだ受注残は前年比+20%まで増加しており過去5年で最高の金額に戻しています。

予想PERは17.4倍です。



・6392 ヤマダコーポレーション

産業用機器メーカー。

3Qまで+13%増収、経常利益2倍。4Qは-9%の経常減益で予想を達成できます。

予想PER7.7倍。



・7148 FPG

課税繰り延べメリットのオペレーティングリース商品。

1Qは-7%減収、-35%減益。2Qが-17%減収、-24%経常減益で予想を達成できます。

減収減益ですが1Qの組成金額は1,074億円と去年の2倍以上になっています。ただし組成金額は四半期のブレも大きいです。四半期の平均値は、14年421百万円、15年743百万円、16年947百万円、17年690百万円になります。

予想PERは12.3倍です。1割成長予想なので可もなく不可もなくといった感じです。



・7229 ユタカ技研

ホンダ系の自動車部品。

3Qまで+16%増収、+7%経常増益。4Qは+4%の経常増益で予想数字を達成できます。

予想PER5.2倍。特に進捗が良いわけではないですがPERが最低クラスです。



・7214 GMB

自動車部品。現代向け3割。

3Qまで+4%増収、+48%経常増益。経常利益の進捗率は98%です。3Q単体は-6%の経常減益でした。

予想PER6.8倍。



・7256 河西工業

自動車内装インテリア部品メーカー。日産向け6割。

3Qまで横ばいの業績です。3Q単体は-34%の経常減益で決算後に売られました。4Qは-69%の経常減益で業績予想を達成できます。

予想PER8倍。



・7419 ノジマ

家電量販中堅。携帯販売会社やニフティのインターネット接続事業を買収。

3Qまで+16%増収、+34%経常増益。3Q単体も+32%の経常増益でした。4Qは-27%の経常減益で予想を達成できます。

売上の伸びは新たに加わったインターネット接続事業の影響が、利益はキャリアショップ運営事業の復活が大きいです。主力のデジタル家電専門店は堅調な伸びです。

予想PERは12倍くらいでそこまで割安感はなくなりました。ただ、のれんが多く、セグメント利益135億円に対してのれん償却前が197億円あります。



・8031 三井物産

大手総合商社。

3Qまで+53%の純益増。通期予想は+44%増益です。3Qでは金属資源セグメントが利益の6割を占めています。

予想PER7.7倍。配当利回り3.7%。なお、評価性の利益が550億円計上されています(今期予想利益4,400億円)。



・8075 神鋼商事

神戸製鋼系の商社。

3Qまで+26%増収、+68%経常増益。3Q単体も堅調でした。経常利益を+45%上方修正しています。4Q+36%の経常増益で予想を達成できます。

予想PERは6.6倍です。上振れはそれほど期待できないかもしれませんがPERは安いです。神戸鋼の不正の影響は軽微なようです。



・8085 ナラサキ

電気、機械、建設資材、海運など多角化。

3Qまで+10%増収、+37%経常増益。3Q単体も堅調でした。主力の電気関連事業(三菱電機の代理店業務等)が好調です。

4Qは-1%の経常減益で予想を達成できます。

予想PER7.8倍。



・8591 オリックス

総合リース。

3Qまで+14%増収、+18%純益増。通期予想は+10%の純益増。

予想PER8.3倍。予想配当利回り3.3%。

最近は割安な小型株が少ないので、オリックス、総合商社、日産といった大型株の方が割安感があるように思えます。



・8699 澤田ホールディングス

モンゴルのハーン銀行が主力。

3Qまで+4%増収、+34%経常増益。3Q単体は-12%の経常減益でした。業績予想は非開示です。

先行して出ているハーン銀行の4Qは好調で、通期で+35%の増益となっています。ただ、今年のハーン銀行の業績は最高益なのにもかかわらず、本体の業績は2~3年前に比べるとかなり落ちています。円高の影響かもしれません。

経常利益を前年比+10%として経常利益ベースの予想PER(税率30%と昨年の少数株主持分)を計算すると15倍くらいになってしまいます。



・9206 スターフライヤー

北九州地盤の新興エアライン。

3Qまで+11%増収、-1%経常減益です。3Qで通期予想を達成しており上方修正はありそうです。

好調の原因としては燃料価格が下がっているのが大きそうです。2~3年前から3,000百万円ほど下がっています。今期の経常利益が2,700百万円の予想なので、足元で原油価格が上がっているのが不安です。

なお、2019年には国際線参入で費用先行が見込まれるとのことです。

予想PERは7.7倍と低いです。



・9514 エフオン

省エネ支援と木質バイオマス発電。

中間決算は+19%増収、+64%経常増益。経常利益は予想を20%上回っています。

売上の増加は豊後大野が前年1Qにフル寄与していなかったためです。

新規施設は2019年末に稼働の予定となっています。来期はやや減益の計画になっています。

予想PERは経常利益×0.7で計算すると10.7倍になります。



・9517 イーレックス

電力小売りとバイオマス発電。

3Qまで+50%増収、+33%経常増益。ただ、3Q単体で見ると+37%増収、-15%経常減益でがっかりでした。予想数字を達成するには4Qに+90%増収、+59%経常増益が必要です。

供給施設数は、高圧部門は横ばい、低圧部門は四半期ごとに1万2千~3千くらい伸びています。ただ、低圧部門も3Q末で8万件なので、今期目標の13万件を達成するのは無理そうです。

低圧部門は今のところ伸びていますし、20年に新規バイオマス発電所の稼働が2つあるので成長自体は見込めそうですが、ちょっと計画が強すぎるのかなという印象です。

予想PERは13倍です。単純な数字からすると割安感がありますが、下方修正懸念があるのが難点だと思います。



・9994 やまや

酒類専門店。外食のチムニーが子会社。

3Qまで+1%増収、+41%経常増益、+85%純益増。純益は3Q時点で通期を超えています。今期は酒販売が復調しています。

4Qは-51%の経常減益で予想を達成できます。

予想PERは12.6倍です。成長率は低くPERにもそれほど割安感はありませんが、セグメントの半分が外食であり、外食企業と比べると割安感があります。子会社(持分50%)のチムニーはPER30倍を超えています。


リチウム銘柄のニュース

2018年02月05日

・SQM

1月18日にCorfo(チリの産業振興公社)との新たなライセンス契約に合意しました。
衝撃的だったのが現在の年間生産量50~60ktLCEを2025年までに216ktLCEまで拡大できるという点です。2016年の世界のリチウム供給量が170ktLCEくらいなのですごいインパクトです。
これを受けて供給過剰懸念からリチウム関連株が激しく売られています。

このニュースについての解説記事をいくつか読んだかぎりでは、まずは短期的(2~3年くらい?)には影響はないという意見が多いです。増産するには新たにプラントを作る必要がありますし、塩湖からリチウムを作るのには1年以上の時間がかかるためです。

一方で中長期的にどうなるかというと意見が分かれそうです。将来的なリチウム需要は非常に大きいのでこれくらいの供給増加は吸収できるという人もいますが、今後のリチウム生産は既存の企業の増産によって賄われ新興企業には厳しくなるという人もいます。

どの意見が正しいのかはわかりませんが、今後のリチウム株についてはリチウム価格次第だと思います。供給過剰懸念でリチウム株が売られるのは去年もありましたが、リチウム価格がじりじりと上げたため株も秋からラリーしました。
今年は新たに Tawana Resource、Altura Mining、Pilbara Minerals が生産を開始する予定です。これによってリチウム価格がどうなるかが注目されると思います。


・Orocobre

1月15日に豊田通商が15%の株式を取得することを発表しました。豊田通商はオロコブレが生産している Olaroz プロジェクトのパートナーで25%の権益を持ちます。

資金は Olaroz の生産量拡大に投資されるとのことで、キャパシティを現在の17,500tLCEから42,500tLCEに拡大するとのことです。


・Pilbara Minerals

中国の長城汽車からの出資とオフテイク契約を発表しました。自動車会社によるリチウム銘柄への直接投資は初めてです。出資はピルバラの3.47%になるそうです。


・Nemaska Lithium

1月に新しいFSが出ました。
鉱山寿命が27%増加して33年に延長されました。また、税前NPV8%も76%増加して3.3十億カナダドルになりました。リチウム価格の前提は、水酸化リチウム14,000ドル/t、炭酸リチウム11,719ドル/tです。
現在の時価総額は600百万カナダドルです。


・Lithium Americas

1月25日にニューヨーク証券取引所に重複上場しました(ティッカー : LAC)。アメリカ市場で初となるリチウム専業の会社です。リチウムアメリカは他の銘柄と比べても激しく売られており、株価はピークから4割以上も下げています。



・Lithium X

中国企業のNextViewが1株2.61カナダドルで買収すると発表しています。2月6日に株主の承認を待ちます。


・Critical Elements

ヘルムAGとの戦略パートナーシップを解消しました。
FSから60日以内にオフテイク契約を結ぶ契約でしたが、これが結ばれませんでした。


・Bacanora Minerals

12月にFSが出ました。
税後NPV8%は802百万USドルです。年間生産量はステージ1が17.5ktLCE、ステージ2が35ktLCE、生産コスト3,910ドル/t(副産物のクレジットを引いて3,418ドル)、年間EBITDA229百万ドル、ステージ1のCAPEX420百万ドル、ステージ2のCAPEX380百万ドル、LCE価格11,000USドル/tの前提です。
現在の時価総額は248百万カナダドルです。


・Neo Lithium

1月にPEAが出ました。
税後NPV8%は1.2十億USドルです。年間生産量35ktLCE、採掘寿命20年、生産コスト2,791ドル/t、年間EBITDA310.1百万ドル、CAPEX490.2百万ドル、LCE価格11,760USドル/tの前提です。
現在の時価総額は204百万ドルです。

レアアースの需給と生産会社

2018年01月10日

EVの普及によって需要増加が予想されるレアアースについてです。

UBSのレポートによると、EV(シボレーボルトEV)普及率100%の世界でのレアアースの需要の増加率はリチウムやコバルトに次ぐ大きさとなっています。




レアアースはEVのモータに使われる永久磁石に使用されます。Alkane Resources の資料によると磁石用のレアアースの需要は全体の27%を占めています。



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2017年の感想と2018年の投資スタンス

2018年01月01日

2017年のリターン(配当込み)は、MSCI先進国+23%、MSCIアメリカ+22%、MSCI日本+20%でした。円ベースだと先進国+19%、アメリカ+18%、日本+20%になります。

今年は株式のボラティリティが非常に低く、大きな下落がほとんどありませんでした。これほど変動が少ないのは初めての経験です。ゆるやかに上昇が続くという理想的な相場環境でした。


昨年初めの投資スタンスはこんな感じでした。

日米のバリューエーションには割高感があって怖いところですが、アメリカ経済が景気後退に入る兆候はありませんし、株価も長期トレンドラインの上にいるのでこれが割れるまでは株式ポジションを維持していこうと思います。


そんなに悪くない判断ですが、ここまで好調な株式市場は想像しておらず、後付けで振り返るともっと積極的にリスクを取っても良かったかなと思います。


今年の投資スタンスですが去年と同じです。

足元の経済はここ10年で最も良い環境にあるので、日米株の割高なCAPEレシオは問題視されず、20倍以下の予想PERの方で評価されるのではと考えます。

大幅下落は予想せず、過去の平均である+5~6%の実質リターンを期待して株式ポジションを維持していくスタンスです。

ただ、株価が長期移動平均のトレンドを割り込むことがあったらポジションの縮小も考えるかもしれません。ダマシによって成績は落ちるかもしれませんが、長らく上昇相場が続いているので安全性重視でいきたいです。



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