リチウム生産会社

2017年03月24日

EVの普及に伴い重要性が増すと思われるリチウムを生産している会社についてのメモです。

現在ビッグ3とされているのは Albemarle、SQM、FMC で、これに中国の Tianqi や Gangfeng を加えたのが主要なリチウム生産会社ということになりそうです。
このほか新興企業では、Orocobre や Galaxy Resources がすでに生産を開始しています。

2015年9月の資料ですが、リチウムのマテリアルフローに主なリチウム供給地が掲載されていました。



Albemarle と SQM のアタカマ塩湖、FMC のオンブレ・ムエルト塩湖、Orocobre のオラロス塩湖、 Tianqi が買収したタリソンリチウムのグリーンブッシュ鉱山、Galaxy Resources のマウント・キャトリンが掲載されています。

なお、リチウムはかん水から生産する方法と鉱物として採掘する方法があり、かん水からの生産の方がコストが低いものの時間がかかる一方で、鉱物の採掘はコストが高いものの短期間で生産が可能とのことです。

[リチウム生産会社]の続きを読む

リチウムの需要と供給

2017年02月07日

EVの普及により需要増加が予想されるリチウムについてのメモです。


○ リチウム需要

What if I Told You … Lithium is the New Gasoline

ゴールドマンサックスのレポート。

・現在の需要は、炭酸リチウム換算(lithium carbonate equivalent)で年間160,000mt。
※リチウム1トンは炭酸リチウム換算(LCE)で約5.3トンとのことです。

・バッテリーEVの1%のシェア上昇はリチウム需要を年間70,000mtLCE上げると予想。

・普通の携帯電話は5~7グラムのリチウムLCEを使うが、テスラモデルSは63キログラム(携帯10000台分)を使用する。

・2025年までにEVのリチウム消費は11倍以上に増加すると予想(ゴールドマンサックスはEVのシェア22%を予想)。この需要だけでリチウム市場は現在の3倍に拡大する。

[リチウムの需要と供給]の続きを読む

2016年のEV販売台数

2017年02月03日

EV Company News For The Month Of January 2017

・2016年のEVの販売台数は77.4万台で2015年から40%の増加。自動車販売台数に占めるシェアは0.85%。

・2016年12月の販売台数は10万台を超えた。

・中国の12月の販売台数は44,874台で前年比27%。シェアは1.47%。2016年の通期ではEV世界販売の46%を占める。現在の補助金は2017年に20%減、2019年までに40%減、2021年までに100%減となる。

・ヨーロッパの12月の販売台数は3万台、アメリカは2.4万台。

・2016年のメーカー別販売台数はBYDが10万台でトップ、2位はテスラの7.6万台。車種別の販売台数は日産リーフが5.18万台でトップ、2位はテスラモデルSの5.09万台。



・リチウムイオンバッテリーのコストは下がっている。EVには燃料タンクやその他の部品が不要なことを考えると、EVの価格は2020年前までにガソリン車並みになると予想される(著者は2020年~2022年を予想)。



この方はEVメーカーの他にリチウムやコバルト採掘会社についても詳しい記事を書いています。
2016年6月のこちらの記事では、推奨銘柄は、EVメーカーはBYD、リチウムイオンバッテリーメーカーはLG化学、リチウム採掘会社はギャラクシーリソースズ、コバルト採掘会社はフォーメーションメタルズ、グラファイト採掘会社はシリアンリソースズとなってます。


僕の感想ですが、EV関連銘柄はなかなか適当なものがないなという感じです。
EVメーカーはBYDとテスラがトップですが、どちらも時価総額がかなり大きいためいまから大化けを狙うという感じではないです。
リチウムイオンバッテリーメーカーはパナソニック、LG化学、サムスンSDIが大手ですが、時価総額がそこそこ高い一方でリチウムイオンバッテリー事業の割合が低いです。
リチウムやコバルト採掘会社はかなり良さそうなんですが、(専業の会社は)日本の証券会社では取り扱いがないためインタラクティブブローカーズといったアメリカの証券会社に口座を持つ必要があります。

電気自動車(EV)関連銘柄

2016年05月28日

個人的に電気自動車(EV)にかなり期待しているので関連銘柄を調べてみました。


○ 完成車メーカー

大手自動車メーカーのEVへの取り組みは、EVsmartブログの電気自動車のメーカー別一覧に詳しくまとめられています。
現在、日産、テスラ、BYDといった会社がEVを生産販売していますが、いずれも航続距離が短いか航続距離は長いけど値段が高いというタイプです。
しかし、今後は航続距離が長く価格の安いEVが発売されるため普及が期待できます。2016年末にGMがシボレーボルト(3万8千ドル、航続距離320km)を、2017年中にテスラがモデル3(3万5千ドル、航続距離350km)を発売する予定です。

投資対象としてはEV専業のテスラか、比較的EVの比率が高いBYDが候補になると思います。ただ、テスラ3.7兆円、BYD2.1兆円とすでにかなり大きな時価総額で評価されています(日産の時価総額が4.8兆円ほど)。EVに期待といっても気軽に手を出しにくい水準です。


・テスラモーター (TSLA)

イーロン・マスクによって設立されたシリコンバレー発の電気自動車会社です。
2015年の販売台数は5万台で40億ドルの売上があります。新型車のモデル3を2017年に発売する予定で、既に予約が37万台に達したそうです。1台3万5千ドルからなので、これだけで最低でも130億ドルの売上になる計算です。

他社との違いとして、テスラは顧客が無料で使える自前の急速充電スタンドを多数設置しています(モデル3が無料対象なのかはまだわかりません)。モデルSやモデルX向けの「スーパーチャージャー」の最大出力は120kWと他の充電器に比べて高く、大型バッテリーを短時間で充電することが可能になっています。

業績は以下のとおり赤字が続いています。時価総額は333億ドル(約3.7兆円)でPSRは8.3倍です。

(10億ドル)2013年2014年2015年16年1Q
売上高2,0143,1984,0461,147
営業利益-61-187-717-248
純利益-74-294-889-282


[電気自動車(EV)関連銘柄]の続きを読む


最近の記事