景気循環とセクターローテーション

2014年03月27日

「景気予測から始める株式投資入門」という本の中に景気循環とセクター別リターンのデータがある。景気基準日付をもとに回復期・拡大期・後退期・縮小期の4つの時期を設定しており、それぞれ1973年12月~2003年8月と1991年3月~2003年8月の期間のリターンが掲載されている。

1991年3月~2003年8月の期間の景気回復+拡大期と景気後退+縮小期のセクター別リターンのグラフがこちら。

・景気回復+拡大期



精密機器、情報・通信業、電気機器、輸送用機器、証券・商品先物取引が上位5業種。景気循環株が上位に来ている。


・景気後退+縮小期



プラスとなっているのは、電気・ガス業、その他金融、ゴム製品、医薬品、陸運業。ゴム製品が強いのが謎だが、一般に言われるディフェンシング株が上位にいる。


次に東証の決算短信集計結果から各セクターの経常利益の変化を07年を起点にグラフにしてみた。

※電気・ガス業(原発問題)、空運業(JAL)、その他金融(消費者金融)は特殊要因のため、鉱業、水産農林業は銘柄数が少ないため、その他製品は特長が薄いので除外した。

・落ち込みが少ない業種



食料やサービスなどの内需系は業績の変化が少なく回復も早かった。


・落ち込みが50%未満



ほどほどに業績が悪化したセクター。こちらも内需系と言っていい業種と思う。


・赤字にはならなかったが5割以上落ち込んだ業種



不動産を除くと素材、化学、機械など景気循環株に分類されるセクターが並んだ。


・赤字か赤字に近い落ち込みとなった業種



自動車、電機、鉄鋼など景気循環株。海運はブレが大きい。


・金融



リーマンショックではすべて赤字になっている。


全体で見れば、内需系は落ち込みが緩やかで、循環株は落ち込みが激しいという妥当な結果となった。
循環株は景気後退時にはすべて落ち込んでいるので、落ち込みが少ない業種を探すよりも最初から持たないという選択が良さそう。

日本株の規模効果と割安株効果

2014年03月26日

Russell/Nomura 日本株インデックスの80年からのデータがダウンロードできたので、規模効果と割安株効果を見てみた。
ちなみにトップ・キャップはインデックスの上位50%、スモールキャップは下位15%とのこと。こちらの図がわかりやすい。


・規模効果

トータルでは小型株のリターンが勝っているが、途中経過を見ると一貫してアウトパフォームしているわけでもない。この指数での規模効果はあまりはっきりしていないように見える。




・割安株効果

こちらはバリュー株の圧勝でほぼ一貫してグロース株を上回っている。ただし、ITバブル時には小型割安株が弱かった。



2000年を基準にしたチャート。小型割安株が強い。




・景気後退時のリターン

X軸の目盛はリセッション開始の月を示す。
景気後退時のリターンを年率換算すると、スモールグロース-11%、スモールバリュー-5%、トップグロース-5%、トップバリュー-3%となった。小型グロース株のリターンが非常に悪い。




・景気拡大時のリターン

年率換算で、スモールバリュー14%、トップバリュー11%、スモールグロース9%、トップグロース5%となった。バリュー株、小型株ほど強いという結果。





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