株式投資のリスク

2015年08月22日

株株式投資のリスクはどれくらいなのか?という話です。


○ マイナスリターンの年

リスク=損をすることというのが一般の人の考えだと思うので、まずは年間でマイナスリターンになる確率がどれくらいあるのか見てみます。

下のグラフは1950年~2014年までの日経平均の年間リターンの分布です。
65年のうちマイナスリターンになったのは24回で全体の37%でした。-10%を超える損失が15回で全体の23%、-20%を超える損失が6回で全体の9%、-30%を超える損失が2回で全体の3%でした。
おおよそですが、3年に1度マイナスの年があり、5年に1度10%を超える損失が、10年に1度20%を超える損失があったということになります。



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ウォール街のモメンタムウォーカー

2015年08月14日

ウォール街のモメンタムウォーカー (ウィザードブックシリーズ)
ウォール街のモメンタムウォーカー (ウィザードブックシリーズ)

株式市場の3大アノマリーのひとつ「モメンタム」について書かれた本です。

内容は、効率的市場仮説の説明、モメンタム戦略の歴史やなぜ機能するかという話、債券・海外株式・コモディティなど各資産クラスの特徴、スマートベータとは何か、絶対モメンタムと相対モメンタム、著者の提唱するデュアルモメンタム戦略、その他モメンタムについてあれこれ、といった感じです。
モメンタムがメインですが、小型株効果やバリュー効果にも触れていますし、ヘッジファンドやCTA(商品投資顧問業者)のパフォーマンスなど幅広い話が書かれていました。

この本の特徴は、アカデミックと実践家の世界の話がバランスよく書かれているところだと思います。
たとえばモメンタムの歴史についての部分では、まず実戦家としてリバモア、ワイコフ、ドレイファス、オニール、ドンチャン、タートルズといった面々の紹介があり、続いてアカデミックの世界の話として、誰が初めてモメンタムの研究を行ったのか、それに対する批判、その後に誰がどんな研究が発表したのか、といったことが解説されています。
著者によるとモメンタムに関する学術論文は300を超えるとのことです。英語の苦手な個人投資家にはとても調べきれない量なので、このように情報をまとめてくれるのはありがたいです。

著者の提唱するデュアルモメンタムですが、相対モメンタムと絶対モメンタムを組み合わせた戦略です。
相対モメンタムとはある資産の値動きが他の資産の値動きと比較して強いか弱いか見る方法、絶対モメンタムとはある資産の価格がその資産の過去の価格と比べて強いか弱いかを見る方法です。
S&P500やACWI(世界株価インデックス)で両者を比較すると、相対モメンタムのほうがリターンは高いものの、絶対モメンタムのほうがボラティリティとドローダウンは低くシャープレシオも高くなるそうです。デュアルモメンタムは、両者の補完的な性格を活かすことで高リターン&低リスクの成績を達成する戦略とのこと。シンプルであいまいな点がないよくできた戦略だと思いました。


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