日本株の規模・割安株効果

2015年10月30日

ラッセル野村スタイルインデックスのほかに日興株式スタイルインデックスのデータも取得できることを知ったので、それらをグラフにして日本株の規模効果と割安株効果をチェックしてみます。

まずは規模別のリターンです。日興株式インデックスには1980年1月からのマイクロキャップのデータも掲載されているのでそれをグラフにしてみます。
スタイルは時価総額で区分されており、超大型が上位70%、中型が上位70%~85%、小型ノン・マイクロが下位2%~15%、マイクロが下位0%~2%、とのことです。
1980年1月~2015年9月までの期間ではマイクロキャップが他の3つを圧倒的に引き離しています。



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集合知についてのメモ

2015年10月22日

集合知について書かれた本をいくつか読んだので感想を書いてみます。

「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)
「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

最初に読みました。集合知について書かれた有名な本です。
集団の知恵がうまく働いた事例が羅列されているのですが、なぜうまく働くかという説明があまり書かれていません。


「多様な意見」はなぜ正しいのか
「多様な意見」はなぜ正しいのか

こちらはもっと専門的な感じで、集団の知恵が働く原理まで書かれています。しかし、文章が読みにくかったため途中で挫折してしまいました。


集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)
集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)

3冊目に読んだ本です。
第1章で集合知についての理論的な話がコンパクトにまとめられています。第2章以下はあまり関係ないと思われる話題が多かったので流し読みしました。

この本では上の2冊についても紹介しており、「みんなの意見は案外正しい」は語り口は巧みで面白いが集合知の根拠に迫ろうとする学問的アプローチが欠けているという評価、「「多様な意見」はなぜ正しいのか」は集合知という問題にたいして正面からとりくんだ好著との評価をしています。

以下は「集合知とは何か」による解説です。

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What Works on Wall Street 第4版

2015年10月10日

2011年に出版された「ウォール街で勝つ法則」の第4版を読みました。

「ウォール街で勝つ法則」は主にファンダメンタル系の指標の有効性を過去数十年のデータで検証した本です。定量的ファンダメンタル投資家にとってはバイブル的な一冊となっています。

第4版で検証している指標は、時価総額、PER、EV/EBITDA、PBR、PCFR、PSR、アクルーアルや負債比率などの財務指標、配当利回り、バイバックイールド、株主利回り、EPS変化率、利益率、ROE、ROA、レラティブ・ストレングス、などです。
初版から追加されたのは、EV/EBITDA、財務指標、バイバックイールド・株主利回り、といった指標です。また、複数のバリュー指標を使った合成バリュー指標も検証しています。

各指標ごとに上位・下位10%のリターン・リスク・ドローダウンの分析や10分位数別の成績が掲載されています。充実した内容ですが、数字データメインなので読み物としてはあまり面白くないかもしれません。ただ、無駄な話が少なくグラフが多用されているので英語本としては見やすいと思います。ページ数は多いですが。

過去データを使ってファンダメンタル指標を網羅的に調べた本は少ないです。おすすめの一冊。
初版と比べて検証条件も結論部分も良い方向に改善されており、既読の人も十分読む価値があると思いました。

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