各国株価指数のトレンドとバリュエーションのチェック 4月末

2016年05月01日

4月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは3月末の数字なので、MSCIの3-4月の騰落率で調整しています。

※株価データは4月29日までですが、為替データは4月28日までです。よって急激な円高は反映していません。


○ 先進国と新興国

今月も先進国・新興国ともに引き続いてプラスでした。年初来では両指数ともにプラス圏にまで回復していますが、年間ベースではいまだに損失が大きいです。
バリュエーションは先進国20倍前後、新興国15倍前後といった感じです。



CAPEPER配当前月比円ベース1年損益円ベース
全世界 19.3 18.9 2.7%1.3%0.5%-7.6%-12.8%
先進国20.319.62.7%1.4%0.6%-6.1%-11.4%
新興国13.815.33.2%0.4%-0.4%-19.8%-24.4%


○米・日・欧

今月はヨーロッパがやや強く反発しました。
年間損益は米国がもう一歩でプラスに浮上します。ただ、円高のため円ベースでは依然としてマイナスです。日欧は二ケタのマイナスが続いています。

CAPEレシオは日米が高く20倍を超えています。一方でヨーロッパ先進国のCAPEは15倍と低めです。
PERは日本株が15倍と最も低いです。ただ、最近の円高で今後の企業収益が悪化しそうなので、この数字はあまりあてにならないと思います。



CAPEPER配当前月比円ベース前年比円ベース
アメリカ24.7 20.0 2.1%0.4%-0.4%-1.7%-7.3%
日本22.615.22.2%-0.4%-0.4%-17.5%-17.5%
ヨーロッパ先進国14.924.03.5%1.0%-0.5%-12.1%-16.6%



○BRICs

ブラジルとロシアの反発が大きいです。

ブラジルは大幅に戻しており、年間ベースのマイナスも一ケタになっています。ただ、円ベースでは依然として-27%という大幅なマイナスです。CAPEレシオは8.8倍とやや切りあがっています。

ロシアは通貨高もあり月間の円ベースは大幅な値上がりでした。年間ベースでも現地通貨ベースではプラスになっています。CAPEレシオは5.1倍と低いですが、ロシアはエネルギー偏重の構成なので資源価格次第ということになりそうです。

中国はA株がやや大きなマイナスでした。A株・H株・全銘柄ともに年間では30%を超えるマイナスとなっています。

インドは横ばい。新興国の中では最も高いバリュエーションです。



CAPEPER配当前月比円ベース前年比円ベース
中国12.86.04.8%-0.2%-1.4%-32.2%-41.1%
インド17.6 20.8 1.7%0.6%0.2%-4.0%-13.0%
ブラジル 8.845.03.5%7.3%4.9%-7.1%-27.4%
ロシア5.19.93.8%4.9%8.3%7.1%-19.6%



○今年の損益

各国指数の今年の損益(前年末比)です。
上位はブラジル、トルコ、ロシアと大幅に売り込まれていた国々です。その他、南アフリカ、東南アジア諸国、メキシコなど新興国が強いです。
アメリカやイギリスは損益ゼロ近辺。弱いのはユーロ圏の国々、日本、中国です。



円ベースで見るとマイナスの国が増え、アメリカや先進国指数も7%のマイナスとなってしまいます。ただ、円ベースでも他の先進国と比べて日本株の弱さはかなり際立っています。今年は日本の投資家にとって厳しい年になっています。






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