各国株価のトレンドとバリュエーション 5月末

2016年06月01日

5月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは3月末の数字なので、MSCIの3-5月の騰落率で調整しています。


○ 先進国と新興国

5月は新興国指数が大きく下げています。ドルベースでは-4%、円ベースでは-6%という大幅下落です。先進国指数は横ばいですが、こちらも円ベースではマイナスでした。
バリュエーションは先進国20倍前後、新興国は15倍を割っています。



CAPE PER  配当 前月比円ベース1年損益円ベース
全世界 19.318.92.7%-0.2%-2.5%-7.4%-18.3%
先進国20.319.62.7%0.2%-2.1%-5.9%-17.0%
新興国13.214.73.3%-3.9%-6.1%-19.6%-29.1%


○米・日・欧

3地域すべてプラスでしたが、日本が一番強く2.6%の上昇となっています。米欧は円ベースではマイナスでした。

CAPEレシオは日米が高く20倍を超えています。一方でヨーロッパ先進国のCAPEは15倍と低めです。PERは日本株が15.6倍と最も低い数字です。



CAPE PER  配当 前月比円ベース1年損益円ベース
アメリカ25.120.32.1%1.6%-0.8%-1.2%-12.9%
日本23.215.62.2%2.6%2.6%-19.4%-19.4%
ヨーロッパ先進国15.124.33.4%1.0%-2.5%-11.3%-19.7%



○BRICs

ブラジルが大幅反落です。通貨も弱く円ベースで-14.5%でした。前年比でも再び2ケタのマイナスになっています。CAPEレシオは7.9倍と割安感あります。

ロシアも大きく下げました。ただ、現地通貨ベースの年間損益はプラスです。CAPEレシオは4.9倍と低いですが、ロシアはエネルギー偏重の構成なので注意が必要です。

中国はA株-0.5%、H株-2.6%でした。BRICsの中では年間損益が最も悪く現地通貨ベースで-30%・円ベースで-45%となっています。

インドは前月比+3.2%と唯一のプラスでした。円ベースでも小幅なプラスです。ただ、バリュエーションは最も高いです。



CAPE PER  配当 前月比円ベース1年損益円ベース
中国12.75.94.9%-0.9%-5.0%-30.1%-45.3%
インド18.221.51.6%3.2%0.2%-4.1%-19.4%
ブラジル 7.940.53.9%-10.0%-14.5%-10.8%-29.5%
ロシア4.99.54.0%-4.1%-8.4%7.9%-23.3%



○ 今年の損益

前年末から5月末までの損益です。
ブラジルが下げてトップがタイに入れ替わっています。上位は新興国が並んでいます。下位は日本、中国、ヨーロッパといった感じです。先進国指数、新興国指数はともにプラス圏となっています。



円ベースを見ると、プラスになっているのはブラジル、ロシア、タイの3か国くらいです。
アメリカ、新興国指数、先進国指数は7~9%ほどのマイナス、先進ヨーロッパは-10%ほど、日本は-11.5%です。こうして見ると、円ベースでは日本株は悪いとはいえ最悪というわけではありません。





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