各国株価のトレンドとバリュエーション 7月末

2016年08月01日

7月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは6月末の数字なので、MSCIの6-7月の騰落率で調整しています。


○ 先進国と新興国

7月は株式市場が大きく回復しました。先進国、新興国ともに4%を超える上昇です。特に新興国は2か月連続の大幅なプラスとなっています。

ただ、1年損益は先進国、新興国ともに依然としてマイナス圏にいます。特に円ベースでは-18%前後という大きなマイナスです。

バリュエーションは先進国20.7倍、新興国は15.9倍で新興国の方に割安感があります。



CAPE PER   配当 前月比円ベース1年損益円ベース
全世界 19.919.92.6%4.2%5.8%-2.5%-17.8%
先進国20.820.72.5%4.1%5.7%-2.5%-17.8%
新興国14.215.93.0%4.7%6.3%-3.1%-18.4%

○米・日・欧

7月は3地域の中で日本が最も上がっています。ただ、これは6月に10%近いマイナスとなった反発でしょう。直近の2~3か月で見ると米欧がプラスなのに対して、日本だけはマイナスです。

ここ1年間の成績だと、米国は2.7%のプラス、ヨーロッパは9%のマイナス、日本は21.6%のマイナスで日本株の弱さが際立っています。ただし、円ベースだとヨーロッパは-22.8%と日本より大きなマイナスとなっています。

PERは日本が16.2倍と最も低いのですが、CAPEは22倍と割安感はありません。ヨーロッパはCAPE15.3倍と低く、配当利回りも3.4%と高いです。



CAPE PER   配当 前月比円ベース1年損益円ベース
アメリカ25.621.12.0%3.7%5.3%2.7%-13.4%
日本22.016.22.2%6.4%6.4%-21.6%-21.6%
ヨーロッパ先進国15.326.73.4%3.9%5.2%-9.0%-22.8%



○BRICs

ブラジルの株価が大きく値上がりしました。ここ2か月で17%の上昇です。インドは安定した上昇、中国もここ半年でかなり戻しています。

1年間の損益は、ブラジルとロシアが8~9%のプラス、インドがほぼ0%、中国のみ-13.2%と下落しています(A株、H株は18%のマイナス)。
円ベースではいずれの国も大幅なマイナスですが、ブラジルのみ-6.9%と一ケタのマイナスに留まっています。

バリュエーションは、中国とロシアが低PER、ブラジルとロシアが低CAPEとなっています。インドはいずれの指標もやや割高です。



CAPE PER   配当 前月比円ベース1年損益円ベース
中国12.86.34.5%3.3%4.4%-13.2%-31.1%
インド18.924.31.6%4.6%7.3%-0.1%-19.5%
ブラジル 9.448.93.0%10.8%8.9%8.0%-6.9%
ロシア5.07.74.0%2.5%0.5%8.8%-18.7%



○今年の損益

各国指数の前年末比の損益です。

トップは昨年まで大幅に売り込まれたブラジルですが、それに続くいてタイ、フィリピン、インドネシアといった東南アジア諸国がランクインしています。ロシアやインドといった国も上位で、今年は中国を除いて新興国が強い年になっています。
一方で下位を占めるのは日本、中国、ヨーロッパ諸国です。



円ベースでは損益プラスの国は大幅に減ります。唯一ブラジルのみが円高の影響をまったく受けていません。
日本は-15%とひどい成績ですが、円ベースで見るとヨーロッパ主要国や中国は日本よりもマイナスが大きいです。






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