各国株価のトレンドとバリュエーション 8月末

2016年09月01日

8月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは6月末の数字なので、MSCIの6-8月の騰落率で調整しています。


○ 先進国と新興国

先進国は横ばい、新興国は2.3%の続伸でした。
新興国指数はこれで3か月連続のプラスで、1年損益も+9.2%と先進国の+4.5%よりも大きくなっています。ただし、円ベースではどちらの指数も依然としてマイナスです。

バリュエーションは先進国が20倍超、新興国が14~16倍と新興国の方が割安感があります。



CAPE PER  配当 前月比円ベース1年損益円ベース
全世界 19.919.92.6%0.1%-0.7%5.0%-10.6%
先進国20.820.72.5%-0.1%-0.9%4.5%-11.0%
新興国14.616.32.9%2.3%1.5%9.2%-7.1%


○米・日・欧

3地域の中では日本が最も上がりました。といっても+1.3%ですが。

ここ1年間の成績は米国の+9.5%が圧倒的です。日本は-13.8%とひどい数字になっています。
ただし、円ベースだと米国も-6.8%とマイナス圏に落ち、ヨーロッパ先進国は-16.2%と日本より成績が悪くなってしまいます。

バリュエーションは、PERは日本が最も低く、CAPEはヨーロッパ先進国が最も低いといった感じです。米国はどちらの指標も20倍を超えており、やや割高感があります。配当利回りも考えると、3地域の中ではヨーロッパ先進国が一番割安感があると思います。



CAPE PER  配当  前月比 円ベース1年損益円ベース
アメリカ25.621.12.0%-0.1%-0.9%9.5%-6.8%
日本22.316.42.1%1.3%1.3%-13.8%-13.8%
ヨーロッパ先進国15.426.93.3%0.9%0.3%-0.7%-16.2%



○BRICs

8月は中国が大きく上昇しました。ALL SHARESは+5.8%、A株+3.8%、H株+6.7%です。ただ、円ベースの1年損益は-15.2%と依然として最も悪いです。
その他の3か国の値動きは比較的穏やかでした。
現地通貨ベースの1年間の損益は4か国ともプラス圏に入っており、新興国の株価が回復してきていることがわかります。

バリュエーションは、中国とロシアが低PERで、ブラジルとロシアが低CAPEです。



CAPE PER  配当  前月比 円ベース1年損益円ベース
中国13.86.84.2%7.3%5.9%5.5%-15.2%
インド19.124.51.6%1.0%0.3%6.8%-10.0%
ブラジル 9.549.23.0%0.6%0.2%19.0%14.6%
ロシア5.17.83.9%1.4%3.3%9.0%-5.5%



○今年の損益

各国指数の前年末比の損益です。

3分の2くらいの国がプラスのリターンです。日本株メインの身としては実感できませんが、今年は株式市場が好調な年ということになりそうです。
ダメなのは日本株、ヨーロッパ先進国、中国です。日本株はイタリアに次いで成績が悪いです。



円ベースになるとプラスの国が数か国まで減ります。ブラジルのみが突出したリターンです。
円ベースだと日本株の成績は中国やヨーロッパより良くなっています。






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