9428 クロップス

2017年01月15日

○ 事業

東海地盤の携帯電話販売会社です。「au」専売で地域トップ級とのこと。
携帯電話販売以外には、ビルメンテナンス、飲食店舗賃貸、文具包装資材卸、人材派遣といった事業をしています。

セグメント売上・利益の推移は下のとおり。
2016年の決算では、主力の携帯電話販売の売上は全体の4~5割、利益は3分の1ほどです。文具包装資材卸、飲食店舗賃貸、ビルメンテナンスもけっこう大きいです。
成長率は飲食店舗賃貸が最も高く、売上は年3割ほど伸びています。なお2016年に文具包装資材卸が倍増していますが、これは会社合併があったためです。

移動体通信人材派遣ビルメンテナンス飲食店舗賃貸文具包装資材卸
売上利益売上利益売上利益売上利益売上利益
2012年11,6163792,116933,4001151,464183,533204
2013年13,1334072,115783,5251441,856493,680141
2014年13,9613472,149834,1242182,5281044,04283
2015年13,1641312,162454,2622053,2481564,28574
2016年14,7033102,176344,0531984,2272848,123161


○ 業績

 売上高 前年比経常利益前年比 純利益 経常利益率
12年3月21,93629%759-3%3303.5%
13年3月24,11110%724-5%3383.0%
14年3月26,72411%7321%3132.7%
15年3月27,0201%516-30%1781.9%
16年3月33,07422%93581%5772.8%
17年3月(予)33,6092%1,06714%6073.2%

16年の非支配株主に帰属する当期純利益は35百万円

今期は+1.6%増収、+16%経常増益の予想です。経常利益を+11%上方修正しています。
2010年まで売上はじり貧でしたが、2011年から6年連続で増収になっています。利益は昨年伸びたのを除くといまひとつという感じでした。

2Qの売上は+6.8%の増収、経常利益は+123%の増益でした。期首予想と比較すると、売上は+3.5%、経常利益は+66%上振れしています。
セグメントを見ると、前年ほとんど利益のなかった携帯販売事業が今期は大きく利益を出しています。
以下が修正の理由です。

平成29年3月期第2四半期累計期間の連結売上高は、移動体通信事業において、携帯電話からスマートフォン、タブレットへの買い替え促進や「au WALLET Market」(生活必需品や食料品等をauショップやインターネットで購入できるサービス)、「auでんき」等の通信以外のサービスの販売強化により好調に推移し、前回発表の予想を上回る見込みとなりました。
利益面においては、移動体通信事業において、スマートフォンの普及により、保有顧客の通信料等に応じて受け取る回線系手数料が堅調であったことや競合他社との価格競争に一服感が出ており、販売促進費等の販売費および一般管理費が減少したことなどにより、前回発表の予想を大幅に上回る見込みとなりました。



○ 財務

現預金 2,262百万円

短期借入金 2,170百万円
1年以内の長期借入金 541百万円
長期借入金 550百万円

特に問題ないと思います。


○ 指標

・株価574円、発行済み株式数9,597,400株 自己株式485株、時価総額(自己株式除く)5,509百万円

・予想PER9.1倍。経常利益ベース(経常利益×0.7)の予想PER7.4倍。

・予想EV/EBIT6.4倍。

・配当7円予想。利回り1.2%。

・株主優待 500株(投資金額287,000円)でオリジナルカタログギフト5,000円相当。

・発行済み株式数の推移 この3年ほぼ変化ありません。


○ その他

・株主 上位10位比率68.2%。会長が2位で8.1%、他に同性が2名。29.6%の筆頭株主も会長の資産管理会社。

・大量保有報告書 2015年に会長がいすずに7.83%売却しています。人材派遣業の関係強化とのことです。

・東証1部昇格 東証1部銘柄。


○ 感想

この会社についての情報がほとんど見つからなかったので、事業についてはよくわからなかったです。
ただ、メインの携帯電話販売事業は売上の伸びもあまりないですし、同業他社と比べて規模も小さいので過剰な期待はできないのかなという気がしました。
その他のセグメントでは飲食店舗賃貸事業の伸び率が高いのですが、全体に占める比率はそこまで大きくないです。

PERは同業他社に比べてやや割安です。ただ、配当利回りはそれほど高くないですし(株主優待はありますが)、キッシュリッチというわけでもないです。

良い点は中間までの業績がかなり上振れているところです。通期の修正幅が小さいので、下期も好調を維持できれば上方修正によりPERも一段と下がります。




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