実績PERと予想PERのどちらが有効なのか?

2017年01月18日

Dumb Alpha: Trailing or Forward Earnings?

アメリカのS&P 500銘柄、イギリスのFTSE 350銘柄、ユーロ圏のEuro StoXX 300銘柄、日本の日経225銘柄を対象に実績PERと予想PERの成績を比較しています。

対象期間は過去20年でPERの下位20%と上位20%の差を比較、予想PERの計算には機関投資家のコンセンサス予想を使用とのことです。

割安銘柄の割高銘柄に対する成績は以下のとおりで、4地域どれも予想PERの成績は実績PERよりも悪かったそうです。

・アメリカ 実績PER1.2%、予想PER-1%

・イギリス  実績PER10.1%、予想PER7.4%

・ユーロ圏 実績PER4.6%、予想PER3.5%

・日本 実績PER6.6%、予想PER0.6%

著者はこの原因をアナリストの予想精度の悪さのためとしています。アナリストは過度に楽観的で、特にマーケットセンチメントが良いときに(予測の難しい)グロース株で顕著であるとのことです。


正直、日本での予想PERの成績の悪さにちょっと驚きました。
アメリカで予想PERの成績が悪いというのは聞いたことがあったのですが、日本の場合は自社で業績予想を発表するので他の地域とは事情が違うと思っていました。

あと、確か「株式投資のための定量分析入門」という本だと記憶してますが、日本では予想PERの方が成績が良いという検証結果も見たことがあったので実績PERよりも予想PERの方を重視していました。
この記事は会社予想ではなくアナリスト予想を使っていますし、対象期間や銘柄も違うので単純に結論することもできないと思いますが、実際どちらの方を重視すればいいのだろうとちょっと迷います。




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