割安株のスクリーニング 3月14日

2017年03月15日

四季報CDで割安株をスクリーニングしました。今期予想PERが6倍以下の銘柄という条件で、PERの計算には週足時価総額/(今期予想の経常利益×0.7)を使っています。

抽出されたのは33銘柄と市場の値上がりを受けてかなり少なくなっています。
このうち訴訟リスクのある銘柄(タカタ、東電)、一時的な利益でかさ上げされている銘柄(ミサワホーム中国)、少数株主損益が大きく純益PERが6倍を超えてしまう銘柄(日鍛バルブ、八千代工業、やまや、エフテック、ユタカ技研、田中精密工業)を除いたのが下の24銘柄です。



※今期売上・経常は前年比の成長率。
※EV/EBITは、(時価総額+有利子負債-現金同等物)/今期経常利益で計算しています。
※RODは、(有利子負債-現金同等物)/(今期経常利益×0.7)。ネットの有利子負債が利益の何年分あるかという数字です。

業種別に見ると、不動産業と建設業が多いです。

・不動産業
ムゲンエステート、ヨシコン、ビジネスワン、シノケン、ファーストブラザーズ、三栄建築設計、セントラル総合開発。

以前は他の銘柄よりもPERの高かったシノケンがランクインしています。サブリース問題が影響しているのかなと思います。
マンションデベロッパーは成長率高く割安な銘柄が多いのですが、価格高騰により首都圏のマンション売れ行きが悪くなっているのが怖いです。地方地盤のヨシコン(静岡)やビジネスワン(福岡)、戸建ての三栄建築設計は影響がやや少ない気はしますが。


・建設業
川崎設備工業、鈴縫工業、高田工業所、美樹工業、守谷商会、常磐開発。

建設業には割安かつ進捗率の良い銘柄が多いです。上の銘柄もPER5倍前後と割安感は申し分ありません。
ただ、この業界はここ何年かで急激に業績が良くなっており、今後どれくらいこの傾向が続くのかわからないのが不安です。オリンピックなどの好材料はあるのですが。


その他の銘柄についての軽く見た感想です。

・5017 富士石油
石油精製専業。
在庫の影響を除いた経常予想は86億円とのことです。PERでは6倍くらいでしょうか。為替や原油価格に業績が左右されるのでわかりにくいです。


・9171 栗林商船
内航大手。北海道と東京、大阪間が主航路。
過去数年で売上の成長はありません。営業利益は2010年の243百万円が底で、2015年の1949百万円が最高です。今期は上方修正しましたが、依然として進捗率は良いです。今期予想PERは4.8倍と最低レベルとなっています。
直近の修正の理由は、RORO船のスポット輸送を行ったこと、雑貨輸送が堅調に推移したこと、新規貨物の取込みなどによる収益への好影響、とのことです。


・6747 KIホールディングス
交通信号・情報機器と電装品など鉄道関連。
今期予想PERは5.2倍と割安ですが、1Q決算は売上-13%の減収、経常利益-53%の減益と悪い内容でした。中間の経常利益は-9%の減益予想です。
セグメントを見ると鉄道機器の売上が大幅ダウンしています。四季報によると中国向け鉄道機器が業界再編の影響で需要落ちたとのことです。電気機器も赤字拡大です。


・3286 トラストホールディングス
駐車場中堅。マンションやウォーター事業などに多角化。
2Qは-11%の減収で赤字です。ここ3年は強気な業績予想から大幅下方修正を繰り返しています。
主力の駐車場事業は売上横ばいですが利益は出ています。が、それ以外の事業が軒並み赤字です。2~3年前は大きな利益の出ていた不動産事業も去年黒字だったウォーター事業も赤字となっています。


・5284 ヤマウ
土木中心のコンクリート2次製品メーカー。
3Qまで赤字ですが、4Q偏重のため判断が難しいです。ただ、赤字幅は例年より大きいです。今期予想PERは6.2倍、経常利益ベースだとPER5.5倍です。有利子負債が多めです。


・6786 RVH
脱毛エステのミュゼ買収で業績一変した会社です。
直近ではたかの友梨ビューティクリニックの運営会社である不二ビューティーを買収しました。RVHの29年3月予想が売上40,000百万・経常利益4000百万なのに対して、不二ビューティーの28年9月実績は売上11,988百万・経常利益241百万となっています。
今期予想PERは5.2倍と非常に低いのですが、買収に頼らない自前の成長率がどれだけあるのか不明なのと、何となく胡散臭さを感じるのが問題だと思います。有利子負債自体は低いのですが、前受金が大きいです。


・9027 ロジネットJ
陸運持株会社。札証銘柄。
通期の経常利益+28%の増益予想に対して、3Qまでは5割増益と上振れています。中間決算は経常利益+25%の上振れで、通期は+8%上方修正しています。
過去10年を見ると、売上は横ばい傾向ですが2013年には買収もあり大きく伸びています。利益は去年大きくアップしていますが、組織再編や燃料費の低下とのことです。PER5.1倍。


・6895 ダイヤモンド電機
自動車エンジン用点火コイルの草分け。
3Qまでは売上-3%の減益、経常利益-16%の減益です。ただし、通期予想は経常利益を4割上方修正しています。
修正の理由として、国内の電子機器事業が堅調に推移、経費削減、円安効果を挙げています。4Qの為替は1ドル100円、1ユーロ110円を想定とのこと。
売上・利益ともに凸凹はありますが右上がりに成長している感じです。


・5941 中西製作所
業務用厨房機器大手。
今期は売上+14%の増収、経常利益+24%の増益予想です。
3Qの経常利益の進捗は43%となっています。毎年2Qと4Qに利益が偏っています。進捗率自体は悪くはないですが、すごく良いわけでもない感じです。
PERは6倍前後とそれなりに成長率のある割安銘柄です。


・5161 西川ゴム
自動車部品の独立系メーカー。
3Qまで売上-3%の減収、経常利益+42%の増益です。通期の経常利益を16%上方修正しています。円安効果とのこと。ただ、独占禁止法関連の損失により純益はマイナスです。
過去10年の業績を見ると2012年あたりから好調となっています。経常利益ベースの今期予想PERは5.9倍で、EV/EBITもまあまあ低いです。


・9077 名鉄運輸
トラック輸送の中堅。名鉄グループ。
3Qまで売上+22%の増収、経常利益+32%の増益。進捗も良く、4Qは経常利益-85%で通期の予想を達成できます。
売上は横ばいの年が多いのですが今期は信州名鉄運輸の吸収が寄与して大幅増収増益の予想です。
経常利益ベースの今期予想PERは6倍。有利子負債大きいです。




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