各国株価のトレンドとバリュエーション 2017年3月末

2017年04月02日

3月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは12月末の数字なので、MSCIの12-3月の騰落率で調整しています。


○ 先進国と新興国

第一四半期の3か月間の値上がり率は、先進国5.9%に対して新興国11.1%でした。1年間で見ても先進国12.5%に対して新興国14.5%と新興国の方が上回っています。

バリュエーションは、先進国の22~23倍に対して新興国のCAPEレシオは15.6倍・PERは17.8倍と割安感があります。

新興国は長らく低迷していましたが久しぶりに調子を取り戻しています。



CAPE PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
全世界 22.122.12.3%6.4%3.0%12.7%13.1%
先進国23.223.12.4%5.9%2.5%12.5%12.9%
新興国15.617.82.6%11.1%7.6%14.5%15.0%


○米・日・欧

3か月間の損益は日本だけがマイナスです。
アメリカと欧州は5%を超える値上がりとなり、円高を差し引いてもアメリカ2.3%、ヨーロッパ3.3%のプラスとなっています。

1年間の値上がり率を見ても日本はアメリカやヨーロッパよりも劣っています。ただし、円ベースだとアメリカ → 日本 → ヨーロッパの順になっています。

バリュエーションは、CAPEレシオはヨーロッパの17.5倍が低く、PERは日本の19.2倍が最も低くなっています。



CAPE PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
アメリカ27.923.01.9%5.7%2.3%15.0%15.4%
日本24.719.22.0%-1.0%-1.0%11.4%11.4%
ヨーロッパ先進国17.527.93.0%5.3%3.3%16.0%9.2%



○BRICs

中国とインドは3か月で10%を超える値上がりとなりました。ブラジルも引き続き好調です。昨年30%近く上昇したロシアは大きく調整しました。
円ベースで見ると、人民元安の影響を受けて中国の上昇率が13.1%から6%に減ってしまいます。それ以外の3か国は円ベースでもそれほど変化ありません。

バリュエーションはインドを除いて割安感があります。CAPEレシオで見るとブラジルの10.5倍やロシアの5.3倍は依然として割安感がありますし、中国のPER8.1倍も低いです。



CAPE PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
中国14.58.13.6%13.1%6.0%17.1%15.8%
インド19.725.71.3%11.7%11.7%14.6%16.0%
ブラジル 10.545.12.8%7.1%6.5%24.5%40.3%
ロシア5.38.14.1%-10.6%-9.5%6.9%25.2%



○今年の損益

各国指数の前年末比の損益です。

現地通貨ベースでマイナスなのはロシアと日本だけです。
上位陣には軒並み新興国が並んでおり、昨年低迷したトルコや近年冴えなかった中国などが好調です。

円ベースで見ると全体にやや成績は落ち、アメリカやイギリスといった先進国のリターンが弱くなっています。新興国は通貨安の国もあれば通貨高の国もあるといった感じです。





2017年は新興国の強さが目につくスタートになりました。新興国は長らく低迷していたこともあり先進国に比べてバリュエーションが安いので、現在のような景気回復が続くのであればまだまだ上値余地が大きいと思います。




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