外貨資産への投資で為替ヘッジをすべきか

2017年06月15日

To hedge or not to hedge? Evaluating currency exposure in global equity portfolios

ちょっと英語が難しかったので、ちゃんと理解できているかわかりません。

このレポートによると、外貨資産への投資で為替をヘッジすべきかの判断は、①ポートフォリオのボラティリティ、②ポートフォリオと為替の相関係数、によって決まるとのことです。


① ポートフォリオのボラティリティ

自分の持つポートフォリオのボラティリティが低いほど為替のボラティリティの影響が強くなるのでヘッジしたほうが良いとのことです。

下の表は横軸がポートフォリオのボラティリティ、縦軸がポートフォリオと為替の相関係数ですが、ボラティリティの低いポートフォリオでは為替の相関係数がマイナス(両者が逆に動くため分散効果が働く)でもヘッジすることによってリスクが下がっています。
要は為替のボラティリティは高いので、債券のようにボラティリティの低い資産と組み合わせると、たとえ両者が逆に動いてもリスクが増えてしまうことがあるということです。

このことからレポートでは債券メインのポートフォリオでは為替をヘッジすべきで、ボラティリティの高い株式の比率が高まるにつれ②のポートフォリオと為替の相関の問題を重視すべきとしています。



② ポートフォリオと為替の相関

ポートフォリオと為替の相関が高いほどヘッジによりリスクが下がるとのことです。
株が暴落したときに通貨も売られるような国への投資の場合は為替をヘッジすることによりボラティリティを減らすことができます。一方で安全通貨を持つ国への投資の場合は株が暴落したときに通貨は上がるためヘッジしないほうがリスクを減らすことができます。



難しい問題は、株と為替の相関係数は時代によって変わってしまうことです。下のグラフにあるように、ユーロはリーマンショック前までは安全資産でしたが現在はリスク資産の領域に入っています。



現状で日本円は最強の安全通貨であるため株の暴落時に円高になることが予想されます。よってボラティリティというリスクだけを考えるのであれば外貨株への投資は(少なくともある程度は)ヘッジすべきという結論になりそうです。

ただし、このレポートはヘッジありとヘッジなしのポートフォリオのリターンは長期では似たようなものになるという仮定のもと、リスクのみに焦点を合わせて書かれています。
実際にFXでヘッジをしようとするとスワップ金利があるので、(仮に長期では金利差も含めて同様のリターンになるというのが正しいとしても)足元で金利差分を払い続けなければならないというのが心理的に抵抗あるかなと感じました。




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