逆イールドカーブは売りシグナルか

2017年06月21日

Is The U.S. Yield Curve Flashing A Sell Signal For Stocks?

1976年6月からのデータを使って、逆イールドカーブが起きたときのS&P500のリターンを調べています。(この記事ではイールドカーブを10年債と2年債のスプレッドと定義)。

表は逆イールドカーブが起きた日時と、その年から3年後までの年次リターンです。
イールドカーブが起きた年とその次の年のリターンは10%を超えており、プラスリターンの割合も77%、70%と高いです。2年後の成績は落ちますが、それでも6%のリターンと61%のプラス率です。
この結果から、逆イールドカーブが自動的に弱い株価を意味するわけではないと著者は書いています。



同記事では逆イールドカーブがリセッションの早期シグナルになるという Charlie Bilello の Waiting For An Inverted Yield Curve, Waiting For Godot という記事も紹介しています。

こちらによると、過去9回のアメリカのリセッションのすべてに先行して逆イールドカーブが現れたとのことです(この記事ではイールドカーブに10年債と1年債を使用)。平均のリードタイムは14か月です。



グラフを見ると(65~66年のだましを除いて)確かに景気後退に先行して逆イールドカーブが起きています。



ちなみに記事ではFEDのゼロ金利政策の議論もしているのですが、それに関連して日本のイールドスプレッドと景気後退のグラフが掲載されています。これによると1995年以降の日本の場合はイールドスプレッドと景気後退はあまり関係ないように見えます。



イールドカーブは景気に先立つ傾向があるものの、株価になるとまた話が違ってくるようです。
著者によると逆イールドカーブやリセッションがないベアマーケットは過去5回もあったそうです。株価が下落するのに逆イールドカーブが必須というわけではないと書いています。




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