各国株価のトレンドとバリュエーション 2017年6月末

2017年07月04日

6月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは3月末の数字なので、MSCIの3-6月の騰落率で調整しています。


○ 先進国と新興国

第一四半期に引き続き第二四半期も株価は好調でした。先進国と新興国を比べると、引き続き新興国の優位が続いています。

直近1年間の利益は先進国+16%、新興国+21%と大幅なプラスリターンとなっています。円安もあり、円ベースでは新興国のリターンは+30%を超えています。

バリュエーションを見ると、新興国のCAPEレシオやPERは16倍程度で先進国に比べて割安です。



 CAPE  PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
全世界 22.620.92.4%3.6%1.7%16.5%25.6%
先進国23.722.22.3%3.4%1.4%15.9%25.0%
新興国15.715.72.7%5.5%3.5%21.2%30.6%


○ 米・日・欧

直近3か月間のリターンは+5.9%の日本が最も高くなりました。アメリカは+2.6%、ヨーロッパはほぼ横ばいです。

1年間の値上がりも日本の+28%が最も高く、アメリカやヨーロッパを引き離しています。ただし、円ベースでは3地域のリターンはそれほど変わりません。

バリュエーションを見ると、CAPEレシオはヨーロッパの17.7倍が、PERは日本の19.5倍が最も低くなっています。



 CAPE  PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
アメリカ28.223.31.9%2.6%0.6%15.6%24.6%
日本26.419.51.9%5.9%5.9%28.1%28.1%
ヨーロッパ先進国17.723.83.1%0.4%3.6%16.9%27.4%


○ BRICs

BRICsの中では中国が強く、3カ月リターンは+10%に迫る勢いです。一方でロシアは今年に入って大幅なマイナスが続いています。好調だったブラジルは5月の急落もあり勢いが止まっています。

バリュエーションはインドを除いてそれなりに割安感がある水準です。CAPEレシオで見るとブラジルの10.3倍やロシアの4.9倍が、PERで見ると中国のPER8.4倍とロシアの6.6倍が低いです。



 CAPE  PER  配当 3か月損益円ベース1年損益円ベース
中国15.88.43.5%9.9%9.2%30.9%38.0%
インド20.725.91.4%2.0%2.0%11.0%25.4%
ブラジル 10.318.23.1%-3.3%-8.8%17.6%25.2%
ロシア4.96.64.2%-7.5%-9.0%-0.7%19.1%


○ 今年の損益

各国指数の前年末比の損益です。

世界的な株高が続いており、現地通貨ベースで損失なのはロシアだけという状況です。

値上がりのトップは昨年低迷していたトルコです。それ以外の上位陣も新興国が並んでいます。今年は中国が強いのが特徴かもしれません(A株はそこまで強くはないですが)。

新興国は17.2%、全世界は+10.3%、先進国は+9,4%のリターンとなっています。



一方で円ベースで見ると各国のリターンはやや下がります。新興国+11.3%、全世界4.7%、先進国3.9%のリターンとやや平凡な数字です。






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