オロコブレ(ASX:ORE)決算

2017年09月07日

2017年6月期の決算が出ていました。

オロコブレはアルゼンチンのオラロス塩湖でリチウムを生産している会社です。オラロスプロジェクトのパートナーは豊田通商でオロコブレはプロジェクトの66.5%の権益を持ちます。リチウムジュニアとしてはいち早く生産までこぎつけた会社です。

2016-17年の生産量は11,862トンLCE(炭酸リチウム換算)、販売量は12,296トンLCEでした。

平均の販売価格は9,763ドル/トンでコストは3,710ドル/トンでした。リチウム価格の上昇から17年4-6月期の販売価格は10,696ドル/トンまで上がっています。

オロコブレ本体の業績は、売上97.2百万ドル、EBITDA39百万ドル、純益19.4百万ドルでした。
資産売却益が14.8百万ドル、減損が8.1百万円ドルあります。



バランスシートにはキャッシュが54.3百万ドル、短期借入43.7百万ドル、長期借入92.2百万ドルあります。

18年のガイダンスは14,000トンLCEです。

オラロスプロジェクトの確認されている埋蔵量は6.4mtLCEで、フェーズ2により35,000トンまで生産量を拡大できるとのことです。

オラロスプロジェクト以外としては、Advantage Lithium の35%(オラロツ近郊のCauchari Project の共同開発)を持つほか、子会社の Borax Argentina がホウ素などを生産しているそうです。

会社の株価は3.89オーストラリアドルで時価総額は818百万オーストラリアドルです(653百万USドル)。

ガイダンスと実績の数字を使い、14,000トンの販売、販売価格11,000ドル、コスト3,710ドル、減価償却と利払い13百万、税率35%で計算すると、利益は31百万ドルとなります。PERは21倍。
販売量が35,000トンまで増えると利益97百万ドルでPERは6.7倍となります。

ただ、バリュエーションはリチウム価格によって大きく変わってきます。リチウム価格を8,000ドルから13,000ドルに変えるとバリュエーションも下のように変化してしまいます。

生産量リチウム価格
13,00012,00011,00010,0009,0008,000
14kt15.117.621.026.134.450.4
35kt5.15.86.78.09.712.6

今後のリチウム価格は需給次第だと思いますが、一般的には供給過剰気味という予想が多いようです。下のグラフはオロコブレの資料ですが、リチウムの供給は大幅に増える見通しになっています。
ただ、EVにおけるリチウムの使用量が非常に大きいため、普及が想定以上に進んだ場合は供給不足になることもあり得そうです。結局はEVの普及率次第ということろでしょう。



会社のバリュエーションに特別な割高感や割安感はないと思います。
アルバマーレやSQMのPER40倍前後と比べると低いですし、順調に生産量を拡大できれば株価の上昇余地も増えそうです。




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