増税前後の経済指標

2014年10月02日

消費税が上がって半年ほど経過しました。実際に増税前後で経済指標がどうなったのかをチェックしてみます。


新設住宅着工戸数。家計のもっとも高額な買い物である住宅の統計です。
増税直後の4月こそ3%のマイナスにとどまりましたが、以後2ケタ前後のマイナスが続いています。8月は-13%のマイナスで回復の気配が見えません。
増税前の駆け込み需要はあったと思いますが、その時期でもリーマンショック前のはるか下で推移していました。住宅市場はかなり低迷してます。




自動車販売(軽除く)。
4月に-11%を記録した後、7月にプラス転換しました。しかし、8月-5%、9月-2.8%と再びマイナス転換しています。
時系列で見ると、リーマンショック前から1段下で頭打ちになっているという感じです。






小売関連の統計の前年比です。
こちらはおおむね順調に回復しており、なかでもSC販売統計は8月にプラス転換しています。百貨店売上高とチェーンストア販売もほぼ前年並みに戻りました。




家計調査から2人以上の世帯の消費支出です。
名目消費支出は前年比-1~2%ですが、実質は-5%前後のマイナスです。




勤労者世帯の収入。物価の上昇による実質収入の低下が大きいです。




毎月勤労統計から賃金指数です。
名目の現金給与総額はプラスになっていますが、実質値はマイナスです。アベノミクス前と比べても実質賃金は下がっており、継続的な消費の増加が期待しにくいと思います。




求人倍率。
賃金が下がっても失業率が下がれば全体として消費は増えるのかもしれませんが、好調だった雇用関係の指標に頭打ち感が出てきました。心配なところです。




所定外労働時間も下がり始めています。




鉱工業生産指数は大きく反落中。これを見るとアベノミクスの効果があまり実感できません。




景気動向指数も下落中。このまま下落が続けば調子が続けばリセッションと判断されかねません。先行指数はやや反発しているので、ここで踏みとどまれるといいのですが。




景気ウォッチャー調査ですが、現状DIは反発が弱く、先行DIも頭打ちです。下げトレンドというほどでもないですが、力強く回復という感じではありません。




実質輸出入。
円安にもかかわらず輸出が増えないのがアベノミクスの一番の誤算だったと思います。理由はどうあれ外需が期待できないのは厳しいです。




ざっと見ましたが全体的に厳しい数字が多いと思います。少なくとも、増税の影響を跳ね返してピークを更新していくという感じじゃないです。
実質所得のマイナスで個人消費の伸びが期待しづらい、工業生産はぱっとしなくい、輸出も伸びない、という感じで、現状は突破口に欠ける状況だと思います。
円安→株高→資産効果による消費増加が最も期待できるかなと思ってましたが、ここにきて円安への株価の反応が鈍くなってますし。あとは実際に企業の上方修正が出ることで株価が買われるのを祈るくらいでしょうか。




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