建設系の注目株

2015年03月02日

建設系で割安感のありそうな銘柄です。

まずは関連する統計から。
下のグラフは、公的資本形成、民間住宅投資、民間設備投資が全体のGDPに占める割合です。民間住宅は長期下落トレンド、民間設備投資は横ばい、公的資本形成は2011~2012年を底打ちしてやや戻しています。



平成27年度国土交通省・公共事業関係予算のポイントから公共事業費の推移です。下げ止まってはいますが横ばいといった感じで思ったより増えていません。今年も前年並みの予算です。




建設業の人手不足は解消するかというレポートの中に今後の建設投資の見通しがありました。これによると、短期的には公共工事の減少が予想されるが、中期的には震災復興事業やオリンピック関連を含めた民間投資の拡大が予想されるとのことです。




建設労働需給調査によると技能労働者は依然として不足していますがピークからは数字が下がってきています。やはり短期的には建設投資は一服するのかなという感じです。




最後に建設工事受注(大手50社調査)です。この数字は季節調整値ですが、かなりブレが大きくて見にくいです。アベノミクスが始まったあたりから受注額が増加しており、いまのところ明確な減少傾向は見られません。




銘柄です。
業績好調で、進捗率が良く、割安な銘柄が多いです。単純な進捗率から通期のPERを計算するとPER5倍以下という銘柄もあります。ただ、公共工事はピークを打った感がありますので、来期の業績については不安があります。



※経常PERは経常利益×0.6で計算。
※経常PERの四半期は、直近四半期の経常利益と前年の進捗率から計算。例えば直近2Qの経常利益が1000で、前年2Qの進捗率が40%であれば今季の経常利益2500として計算する。
※四半期前年比で水色の数字は、会社予想を達成するのに必要な増収・増益率。


・1771 日本乾溜工業
交通安全施設工事が主軸。福岡に重点。防災安全用品や竹繊維入り自然土固化舗装材にも注力
1Qは1%減収・61%経常増益。2Q48%経常減益で中間の会社予想を達成できる。利益は2Qに偏重。今期PER5.4倍。
PERの数字はかなり低いが、売上成長率の5年平均は2%と低い。福証銘柄。


・1782 常盤建設
常磐興産グループの総合建設。地元自治体とグループ依存から民間建築主力に。環境事業を育成
3Qまで17%増収・49%経常増益。3Qの経常利益は会社の通期予想を超える。今期PER8.2倍。前年比で受注高7.5%・繰越高20.6%。
例年4Qの利益が最も多いため大幅な上方修正が期待できそう。


・1882 東亜道路工業
独立系道路舗装大手。アスファルト乳剤で最大手。環境事業も手掛ける。佐藤渡辺に7%強出資
3Qまで2%減収・31%経常減益。4Q2%経常減益で会社予想を達成。通期の経常利益を24%上方修正している。今期PER6.3倍。
売上はほぼ横ばいで成長はない。次期繰越高は前年よりも1割ほど増えている。


・1892 徳倉建設
名古屋地盤の中堅ゼネコン。海洋土木から一般土木、建築に拡大。坂田建設子会社化で関東強化
3Qまで売上横・経常利益2倍。4Q5%経常増益で会社予想を達成できる。今期PER5.7倍。名証銘柄。有利子負債多い。
為替差益が大きく、経常利益1067百万に対して営業利益674百万。


・1846 鈴縫工業
日立、水戸など茨城県下を主力地盤に、建築・土木工事施工の総合建設。子会社で居宅介護展開
3Qまで売上横・8%経常増益。4Q70%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER6.4倍。PERの割安感は強い。


・1981 協和日成
東京ガスと親密なガス配管工事会社。東京電力電設工事や他のガス会社、ゼネコン受注も
3Qまで売上横・21%経常増益。4Q64%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER8.9倍。受注残高は前年とあまり変わらず。


・1896 大林道路
大林組傘下の道路大手。舗装以外に土木工事も3割程度手がける。下水道の管渠更生工事に注力
3Qまで売上横・20%経常増益。4Q42%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER7.6倍。


・1834 大和小田急建設 
大和ハウス工業傘下で協業推進。小田急グループとも密接で鉄道関連工事が得意。宅地造成も
例年3Qまで赤字だが、今季は経常利益の進捗83%。4Q79%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER12.6倍(経常PER14倍)。手持工事高は42%増加。
PERは割高だが上振れ期待できる。手持工事高も多い。


・1775 富士古河E&C
富士電機と古河グループの工事会社が合併で再出発。プラント、空調、建築付帯が主。海外注力
3Qまで10%増収・33%経常増益。通期の経常利益を11%上方修正。4Q5%経常増益で会社予想を達成できる。今期PER7.8倍。3Q時点の受注残高は前年比で12%増加。
進捗がすごく良いわけではないが、PER低いし受注残高も伸びていて良いのでは。


・1716 第一カッター
ダイヤモンド使用のコンクリート構造物切断・穿孔工事が主力。水圧のウォータージェットも
2Qまで23%増収・59%経常増益。会社予想の77%上。経常利益の進捗率は65%。今期PER8.8倍。
進捗を考えればそれなりに割安感あるかも。5年平均の売上成長率は10%とまあまあ伸びている。


・1866 北野建設
長野地盤、民間建築主力。首都圏の比重は約5割。子会社通じホテル、ゴルフ場などに多角化
3Qまで8%増収・155%経常増益。通期の会社予想3900百万円に対して3Q時点で4646百万円。今期PER12.6倍(経常10.8倍)。繰越工事高は前年比で横ばい。
例年4Qは赤字ではないので大きな上方修正が期待できる。しかし、四季報によると、16年3月期は開発が反落し営業益一服、とのこと。


・1905 テノックス
建設基礎工事の大手。テノコラム工法等独自の3工法武器に公共関連から民間建築を積極開拓
3Qまで10%増収・46%経常増益。4Q62%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER6.9倍。受注残高は前年比53%増加。
PER低く、進捗率高く、受注残高増加で割安に思えるが、で四季報によると、16年3月期は大型案件剥落で営業益下降、とのこと。


・1718 美樹工業
大阪ガス軸のガス工事、子会社のセキスイハイム販売など住宅、建設が柱。不動産賃貸を育成
前期実績18%増収・13%経常増益。今期予想は8%減収・7%経常減益。今期PER6.5倍(経常PER5.1倍)。
PERは低いが、減収減益の予想。


・1776 三井道路建設
道路中堅。三井住友G関連工事が強み。完工高の官庁比率は5割以下がメド。有利子負債ゼロ
3Qまで3%増収・16%経常増益。4Q53%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER9.4倍(経常PER7.7倍)。
今期の受注は7.3%マイナスを予想。四季報によると、16年3月期は施工繁忙でもやや後退、とのこと。


・1966 高田工業所
鉄鋼・化学関連の中堅プラント工事会社。石油、電力、エレクトロニクスなど幅広い。メンテ拡大
3Qまで18%増収・経常利益5倍近く。前年と前前年の業績が悪かった。3Q時点で進捗は93%。今期PER7.1倍。
業績好調で、進捗も良く、PERも低い。受注情報がないので来季どうなるかわからない。四季報は微増。


・1814 大末建設
マンションなど民間建築が主体。関西主力だが首都圏のウエート高まる。大東建託と業務提携
3Qまで3%増収・61%経常増益。経常利益を3倍近くに上方修正。4Q5%経常減益で会社予想を達成できる。今期PER5.4倍(経常PER8.3倍)。今期の受注は12%減を予想している。




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