PER確認

2015年07月18日

■ 日本株

6月末時点の日経平均の実績PERは17.64倍・予想PERは16.09倍です。
直近だとやや切り上がって予想PER16.41倍となっています。国際的な標準レベルの数字です。



PERから逆算したEPSの推移です。
実績値と予想値が重なる状況が続いていましたが、5月に予想値が上がることで乖離が生じています。日本企業の増益予想が数字に出てきたということでしょう。




1年EPSと5年EPSを使った実績PERです。直近の業績が良いため1年PERは16倍と標準的な数字ですが、5年PERは30倍を超えており割高です。CAPE(景気循環調整PER)が割高なのはこれはアメリカと同じ現象です。


※PERがマイナスになったときはEPSを0として計算しています。


■アメリカ

S&PのHPからデータをとって計算したS&P500のPERです。PERは18.5倍で日本よりもやや割高感があります。
成長率も悪く、Operating Earnings は前年比で2四半期連続のマイナス、Sales も2009年以来の前年比マイナスとなっています。


※EPSにはReported EarningsではなくOperating Earningsを使用しています。


ロバートシラー教授のデータによるCAPE(10年PER)は過去の水準と比べて割高です。




■世界

銀行infoでデータが公開されている各国株価指数のPERをグラフ化します。

このデータによると先進国は日→英→米→独の順に割高となっています。とはいえどの指数も20倍を切っており妥当な範囲に思えます。




新興国は上海が急騰しています。ロシアは相変わらず低バリュエーションで低迷しています。




各国のPERですが、ここで CAPE が公開されていました。

このデータの中から、SBI証券や楽天証券の海外ETFを使って投資できる国をCAPE順に並べたのが下のグラフです。



まずCAPEでは日本とアメリカが最も割高な国になっているのが目を引きます。一方でCAPEの低さではロシアが圧倒的です。
その他の国はおおむね10~20倍前後が多いので、世界的に見ると株価は妥当な水準なのかなという気がします。
ブラジル、ポーランド、イギリスはCAPEは低いですが、PERは20倍前後とそれなりの数値です。トルコはどちらも低めでCAPE11.2倍、PER12.1倍となっています。


PERは掲載しているHPやデータソースごとに違いが出てきますし、10年PERと1年PERのどちらを重視すべきかもいまひとつはっきりわかりません。
とりあえず言えそうなのは次のことでしょうか。

・日本とアメリカは1年PERでは標準的な数字だが10年PERで見ると割高。これは現在の企業の利益率が高いためで、リセッションが起きると利益率の低下とPERの低下のダブルショックに襲われる可能性がある。潜在的な割高感がある。

・ロシアはCAPEでもPERでも割安。でも、低バリュエーションはずっと続いている。

・世界全体としては10~20倍のPERの国が多く、過度に割高でも割安でもなく妥当な水準っぽい。




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