5%運用の資産推移

2016年02月07日

クレディスイスの Global Investment Returns Yearbook 2015 によると、世界の株式のインフレ調整後の実質リターンは1900年~2014年の期間で年5.2%、1965年~2014年の期間で年5.3%とのことです。
国別に見るとばらつきはあるものの5%前後の国が多く、株式投資の利益はそれくらいの利回りに収束するのかなという印象です。一方で債券のリターンは2%程度です。

では、この5%という運用でどれだけの資産を築くことができるのでしょうか?
一般の人が投資可能な期間は長くても50年程度だと思うので、50年間を上限として100万円を2%と5%で運用したときの結果を見てみます。



 5%運用 2%運用
初期元本 100100
10年後 163122
20年後265149
30年後432181
40年後704221
50年後 1,147  269

5%運用の結果を見ると、初期元本の100万円が50年で11倍となっています。最初に1000万円用意できれば1億円を超えることになります。40年でも7倍で、これらくいの時間があれば満足いく結果となりそうです。一方で20年程度であれば資産は2.6倍くらいにしか増えていません。
2%運用の場合は、40~50年の長期でも資産は2~3倍程度です。


次に初期元本0円、毎月5万円を積み立ててながら5%で運用したときの資産の推移を見てみます。



   元本 5%運用  元本比
初期元本 000%
10年後600772129%
20年後1,2002,029169%
30年後1,8004,077226%
40年後2,4007,413309%
50年後3,00012,846428%

こちらも40~50年の期間で見るとかなり大きな資産を築けています。
しかし、20年という期間では、資産は2000万円を超えているものの積立元本が1200万円であり、元本比の資産は169%ほどにとどまります。


今回、5%運用の利益を簡単にシュミレーションしてみた感想ですが、、、

初期投資にせよ積立投資にせよ大きな資産を築きたいのであれば投資期間が長いことが重要。とはいえ40年や50年にわたって投資できる人はまれに思えます。

また、資産の増え方は時間が経つにつれて大きくなりますが、現実の運用成績は最終年付近のパフォーマンス左右されるため、複利の力に頼るのはリスクも大きいと感じます。たとえば運悪く投資人生の最後がリーマンショックのような暴落に重なった人は、引退寸前に資産が半減してしまうことになります。

初期にまとまったお金が用意できればアドバンテージは大きいと思います。30年の期間でも4.3倍なので、1000万円用意できれば4300万円にもなります。

積立投資は30年で2倍少々です。決して馬鹿に出来ない利益だと思いますが、リスクの高さを考えるとちょっと物足りない気がします。




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