各国株価指数のトレンドとバリュエーション

2015年11月03日

先進国・新興国の株価指数の長期トレンドとバリュエーションをチェックしてみます。

データですが、株価はMSCI、CAPEやPERはStarCapital、為替はIMFみずほ銀行より取得しました。
株価チャートは2007年末を100として作成しています。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
CAPE・PER・配当利回りは8月末の数字だったのでMSCIの8月~10月の騰落率で調整しています。データの取得元に違いがありますので参考程度でお願いします。


○全世界、先進国、新興国指数

先進国指数は全世界指数の大部分を占めるため両者は同じような値動きです。直近では1年移動平均線の近くまで戻してきています。一方で新興国は長く低迷しており、今回の下落からの戻りも鈍いです。
PERとCAPEは先進国の20倍前後に対して、新興国は14倍台と割安感あります。



CAPEPER配当1年損益率円ベース1年乖離率円ベース
全世界20.018.32.6%-1.4%-1.9%-1.7%-1.5%
先進国20.919.12.5%-0.2%-0.7%-0.7%-0.5%
新興国14.214.73.1%-11.3%-11.8%-10.3%-10.0%


○米・日・欧

3地域とも1年前に比べると株価は上がっているものの、1年移動平均線を挟んだ位置で横ばいになっています。欧州はユーロ安のため円ベースでは損失です。
バリュエーションはアメリカと日本のCAPEレシオが割高です。ただ、1年PERで見ると割高感が和らぎます。欧州のCAPEはアメリカや日本に比べると低いです。



CAPEPER配当1年損益率円ベース1年乖離率円ベース
アメリカ25.319.92.0%1.0%0.5%1.2%1.5%
日本26.816.91.8%9.4%9.4%2.1%2.1%
ヨーロッパ先進国15.621.63.3%4.5%-4.3%-0.6%-2.0%


○ヨーロッパ

比較的割安感のあるヨーロッパですが、CAPEはイギリス・イタリア・スペインが低いようです。イタリアとスペインは景気が悪そうなのでわかりますが、イギリスに割安感があるのが少し意外でした。配当利回りも高いです。
株価はフランスとイタリアが比較的堅調に推移しています。



CAPEPER配当1年損益率円ベース1年乖離率円ベース
イギリス12.923.43.7%-3.9%-6.2%-4.5%-4.7%
ドイツ18.517.42.6%8.3%-0.8%0.4%-1.1%
フランス17.223.43.0%14.4%4.8%3.6%2.1%
イタリア12.895.02.8%17.7%7.8%3.2%1.8%
スペイン12.318.76.3%0.5%-7.9%-3.5%-5.0%


○BRICs

ロシアのみ1年移動平均線の上にいます。円ベースでは4か国とも1年移動平均を下回っています。特にブラジルは通貨安もあって落ち込みがひどいです。CAPEも一ケタ台と割安感を感じる水準になっています。
なお、MSCI ChinaはH株・B株・レッドチップ・P株から構成されているとのことです。外国人が買える銘柄群ですね。StarCapitalのPERは低いのでMSCI ChinaかH株を対象にしているのではないかと思います。上海総合指数のPERはこれよりも高い値です。



CAPEPER配当1年損益率円ベース1年乖離率円ベース
中国14.76.64.6%-5.7%-9.7%-8.6%-11.1%
インド18.521.51.5%-1.7%-4.5%-3.5%-5.5%
ブラジル8.018.93.8%-10.3%-38.2%-10.8%-29.4%
ロシア4.78.64.4%17.0%3.7%1.0%-8.7%


○下げの大きい国

最後に円ベースで見て下落率の大きな国です(株価チャートも円ベース)。
トルコ、マレーシア、オーストラリアは為替の下落、インドネシアは株価の下落が大きいです。ただ、トルコを除いてバリュエーションに割安感は感じません。



CAPEPER配当1年損益率円ベース1年乖離率円ベース
トルコ11.011.73.2%-6.9%-26.6%-1.9%-13.3%
インドネシア16.617.52.7%-16.2%-24.1%-11.9%-16.4%
マレーシア16.216.73.3%-6.2%-23.1%-5.3%-17.5%
オーストラリア15.317.95.1%-4.2%-16.3%-6.0%-12.5%





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