各国株価指数のトレンドとバリュエーションのチェック 2月27日

2016年02月27日

2月末の先進国・新興国の株価指数のトレンドとバリュエーションのチェックです。

・株価データはMSCI、CAPEやPERはStarCapitall、為替はIMFみずほ銀行より取得しています。
・株価チャートは2007年末を100として作成。月足・配当抜き・現地通貨ベースです。
・取得したCAPE・PER・配当利回りは1月末の数字なので、MSCIの1-2月の騰落率で調整しています。

○ 先進国と新興国

全世界・先進国指数ともに前月比でマイナスですが、下げ幅は1%未満と小さく、横ばいで推移といった感じです。しかし、急激な円高のため円ベースで見ると7%前後の大きなマイナスです。
1年間の損益は先進国・新興国ともに大きなマイナスですが、特に新興国は円ベースで3割近いマイナスになっています。
PERとCAPEレシオは先進国は10倍後半と妥当かやや高め、新興国は13倍前後で割安さを感じます。



CAPEPER配当前月比円ベース1年損益円ベース
全世界 18.317.52.8%-0.5%-7.0%-13.7%-18.2%
先進国19.218.12.7%-0.5%-7.1%-12.3%-16.9%
新興国12.814.13.4%-0.3%-6.9%-25.3%-29.2%


○米・日・欧

米国は前月比でプラスの水準になっています。ヨーロッパ先進国もマイナス幅は2.4%と小さいです。日本株の下落が際立っています。ただ、円ベースでは米-6.3%、日-8.3%、欧-7.9%と差が小さくなります。仮に米国株に避難して暴落を避けたとしても為替差損を受けてしまう、この危機に円高というのは本当に厄介だと思います。

年間損益で見ると日本株が最下位ですが、円ベースではヨーロッパ先進国の下落が最大で2割近くに達しています。比較的ましな米国株でも円ベースでは13%ほどの損失で日本株とそれほど変わらない下落幅です。

CAPEレシオは日米が高く20倍を超えています。一方でヨーロッパ先進国のCAPEは14倍と低いです。
単純なPERは日本株が一番安く15倍を切っています。今後も(現時点で過去最高水準の)企業の利益率が維持されれば割安感がありますが、景気後退や円高などで利益率が悪化すれば割高になるということだと思います。



CAPEPER配当前月比円ベース前年比円ベース
アメリカ23.318.42.2%0.3%-6.3%-8.1%-12.9%
日本22.114.72.1%-8.3%-8.3%-15.4%-15.4%
ヨーロッパ先進国14.322.23.6%-2.4%-7.9%-13.8%-19.8%


○BRICs

インドが前月比で大幅なマイナスとなりました。BRICsのなかでは比較的持ちこたえていましたが、ここにきて大きく崩れています。2014年に大きく上げたためバリュエーションに割安感はありません。

中国は引き続きマイナス。PERは低く、配当利回りは高いです。

ブラジルは円ベースの年間損失が46%に達しました。ただ、2月は現地通貨ベースで前月比プラスとなっています。CAPEレシオは7倍と割安なのでそろそろ下げ止まってもいいのではと思うのですが。

ロシアは通貨安で大きなマイナスです。ただ、理由はよくわからないのですが、原油の乱高下にもかかわらずMSCIロシアのチャートは横ばいが続いています。ここ1年のマイナスの大部分も為替差損によります。CAPEレシオが低く下値がないということなんでしょうか。



CAPEPER配当前月比円ベース前年比円ベース
中国11.85.45.4%-1.3%-8.5%-26.4%-35.9%
インド16.119.51.7%-6.0%-13.0%-19.0%-30.8%
ブラジル 7.121.44.3%1.8%-3.0%-21.6%-46.0%
ロシア4.611.64.5%0.4%-6.4%-4.5%-26.4%





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